7/15
7
「何なりとお使いください……」
「ど、どうしますのこの子?」
獣人少女が付いてきた。故郷に帰れと言ったのだが、自分を売った両親のいる場所に戻りたくないらしい。
ならばその辺の町に置いて行くと説明したが、俺たちに付いていきたいとのこと。
「私たちの旅は決して遊びではありません、命を落とす危険だってあります――それでもついて来るのですか?」
「はい、恩人のため命を捧げるのは獣人として当然のこと……。私は恩人であるコウ様に仕えます……」
お嬢様がため息をつく。粘り強く説得を続けていたが、根負けしたようだ。
こうして旅の仲間が一人増えた。
騙して近くの村に置いて行っても、いつの間にか付いて来ていてすごいと思った。




