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「何で私が貴方なんかと一緒に旅に出ないといけないのですか⁉ 勇者様はもっと格好良くて素晴らしい人のはずです!」


 壮大なファンファーレを背に城を出てすぐにお嬢様がぷんすかと抗議の声を上げる。

 それに関しては同意だが、金のためだ。


 このお嬢様はどうやら国一番の魔道士で、勇者の仲間になることを夢見ていたのだと言う。


「いいこと? この私と共に魔王討伐の旅に出られるのですから光栄に思いなさい!」


 俺はお嬢様を森に捨てて旅に出た。



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