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エピローグ
国に戻ると国中の人々が迎えてくれた。特に王様が一番はじけて踊りまわっていた。
「ひゃっはー‼ よくやってくれた勇者コウよ! 今日は宴だ、楽しんでくれ!」
そんなことより金をくれ。
俺は王様から莫大な報酬を受け取ると、楽しそうな声を背に馬車へと向かった。
「一人でどこへ行くつもりですの?」
馬車ではお嬢様と獣人少女が待っていた。
魔王を倒して勇者の役割は終わった。金も手に入ったし、そろそろ故郷へ帰るつもりだ。
「これを見てください」
お嬢様が袖を捲る。
その腕には俺と同じ勇者の痣が浮かび上がっていた。
「つい先ほど出てきましたの、報酬は出しますので旅に付き合ってもらえないでしょうか?」
金が出るなら言うことはない、獣人少女も付いていく気満々だ。
父ちゃん、母ちゃん、帰るのはまだまだ先になりそうだ。
そう思いながら空を見上げると雲がうねり始める。
『ええんやで』
「だから貴方の両親何者ですのー⁉」
こうして俺たちの旅が再び始まった。
最後まで見ていただきありがとうございました。これにて完結になります




