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新婚旅行  作者: 井伊空佑
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新婚旅行

あなたは宇宙人を信じますか?

未来人、超能力者を信じますか?

僕は信じてませんが……

不可思議とは皆さんの日頃でみかける

暗喩のようなもので、まるで○○のようだ。

というものが全部省略されてしまった形なのだと

私は思います。まるで鳥のようだ。と見ていた

ものは鳥とわかると、鳥だ。と言ってしまうように

固定概念をもつ人達がいる中で固定概念なんて

ものを一切持ってない人達が創り出した生命体。

それが宇宙人だったりUMAだったりなんですね。

この短編集で最後に言いたいことは結局

あなたは不可思議を信じますか?と言うことなんですね。

ある夫婦がいた。


「そろそろ引越して生活も安定したし、

旅行に行こうよ。」


「あなたがそう言うならいいわ。」


初めての2人での旅行。

いわゆる新婚旅行へ行こうと2人はプランを考えた。


「この世界一周ってのはどう?すごく安い。」


「あなた、せっかくの新婚旅行なのよ。

ここは少しだけ贅沢したいのだけど。」


妻は少しだけ新しい物好きで

皆より飛び出たことをしたがる。


「それもそうか。ではこの宇宙旅行にしようか。」


「宇宙旅行なんて皆行ってるわ。

2人の愛をアピールしたいの。

経済的に満足していることも

お義父さん達に伝えるのも大事よ。」


「なるほどな。では1番流行っている過去旅行にいくか。」


「それがいいわね。

でも皆が行ってるエジプト時代は嫌なの。」


「僕はマヤ文明とかって興味あるんだけどなぁ…。」


その時、家のベルが鳴り、

新婚旅行のチラシが届いた。

今、新しいものが印刷されたのだろう。


「んー。世界一周、ナイトクルージングに

宇宙旅行、どれもダメだね。

今言っていたものばかりだ。」


「あなた、これ見て。過去旅行と

宇宙旅行の融合ですって。」


「題して宇宙過去旅行か。

面白そうなプランだ。

僕達にぴったりなんじゃないか?」


「そうね。これ、気に入ったわ。

このプランで旅行へ行きましょ。」


この2人を含め他数百組が

宇宙の過去へ旅行した。

それを地球からみた人間達は

そのUFOに向かって、数字だらけの

怪文書を送り付けた。

今、その解読に学者が駆り出されている。

いつか宇宙から過去の地球に降りる

悪ふざけをし出すカップルも

案外沢山あらわれるのかもしれないな。

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