First mission & Birth
こんにちはこんばんは、〜☆Wi☆〜です!
新学期が忙しすぎて、竜神物語、白と黒の騎士を原稿から携帯に移せないので、携帯に元々入っている?というか、原稿に出さず、直接書いた小説を新シリーズとして投稿します。もちろん、時間を見つけ次第、竜神物語、白と黒の騎士も投稿しますよ!
AM2:15
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーン!!
すごい音と速さでモンスターバイクを走らせる。
「いくぞ!要!」
二人乗りしているバイクの後ろから声がした。
俺はうなづいた。
俺はバイクを右にあった急坂で、飛翔させた。
パリーン!
俺達がバイクで大きな建物の窓ガラスを割って入ると同時に、後ろの子がバイクから飛び降り、建物の奥へと走っていった。
俺は周りを見回した。
「誰だ!」
声がする。
「織山晃之助の手下とみた。排除する。」
「排除?!ふざけるな!お前ら、殺れ!」
ガチャン。
ピストンを構える音がする。
ドドドドドドドド!周囲から、弾幕がこちらに迫ってくる。
俺はバイクから一旦降りて、その飛んでくる弾幕を全て避け、
パシッ!パシッ!
と、2丁のサイレンサー付きのピストルを放った。
「うわぁ!」
敵は次々に倒れて行った。
俺はまたバイクに乗り込み、エンジンをかけ、ウィリーをし、階段を登りながら敵を轢き殺して行った。奥で銃撃音が聞こえる。先に行った奴がやっているのだろう。
俺は反対側の通路に行った。敵をバイクや、銃を使って殺していき、とある部屋に着いた。
バン!
俺は勢いよくバイクで扉を突き破った。
「ひぃぃ!お前達は何者なんだぁ!」
「お前が織山晃之助か。排除する。」
「ま、待て!俺が何をしたというのだ?」
「望むなら、教えてやらんこともない。」
「お、教えてくれ!」
「お前等は、殺人、銃刀法違反、麻薬取締法、強盗、住居侵入罪、その他にも色々とやっているだろ。」
「貴様等は何者なんだ...?!」
「俺らか?黒正義(BLACK JUSTICE)だ。」
「BLACK...JUSTICE..?」
「そうだ。」
バン!
俺は容赦無く織山晃之助の脳天を貫いた。
俺は片耳イヤホンに、
「こちら、P1、目標を排除。」
「こちら、P3、了解した。」
俺は、さっき、後ろに乗っていた子の所に向かった。
さっきの現場は、人数が多く、苦戦していた。
俺はバイクでそこに突っ込み、
「エリ!ちょっと下がってな!」
「要!分かった!」
エリは倒れた机の裏に倒れた。
「おいおい、兄ちゃん。バイクでご登場とは、ヒーロー気取りかなー?ワーッハッハッ!」
多くの笑い声が起きた。俺は銃を構えた。
すると、1人が、
「おう?殺るのか?あぁ?」
俺は銃口をそいつに向け、思いっきり脳天を貫いた。
また別の奴が、
「あんにゃろう!殺っちまえ!」
『うぉぉぉぉ!』
大きく声が上がった直後、激しい銃撃が始まった。俺は目を閉じて、左目だけを開けた。
そして、俺は全ての銃弾を避け、自分の銃で敵を撃ち抜いて行った。
すると、イヤホンから、
「やっほー!要ちゃーん!今ね!そこの屋敷がある大きな山にね!小型ミサイルをぶっぱなしたの!後1分くらいで着くから、早く逃げてね♡」
「おいおい、P2、普通に爆弾をしかけらんないのか?後、P1と呼べよ、ミッション中だぞ。」
「えー!爆弾なんかじゃつまんないじゃーん!もっとこう、バーンってやりたいのよねー!あ、話しているうちに後45秒♡」
「ちっ!」
俺はバイクに乗り込み、
「P3!」
「えぇ!」
俺はバイクにエリを乗せ、近くの窓ガラスを破って飛び出した。
「待てこら!」
あちこちから声がする。
そんなことを無視しながら、バイクを飛ばした。
またイヤホンから、
「後10秒♡」
俺はさらにバイクのスピードを上げた。
「3♡」
俺は、小さく盛り上がった山の凸凹からバイクを飛び上がらせた。
「2♡」
バイクは何とか宙に浮いた。
「1♡」
バイクは山と屋敷を囲む柵の上を飛んでいる。
「0♡」
ドゴォォォォォォォォォォン!
山は大爆発した。
キュッ!
バイクのタイヤがコンクリートと擦れた。
しかし、なんの問題もなく、足早に去って行けた。
次の日。
「要くーん!起きてるー!早くしないと、高校の始業式、遅刻しちゃうよー!高校2年生の春から遅刻とか絶対やだからね!!」
と、幼馴染のユリカが起こしに来た。
「今行くよ!」
と、俺は仕度をして家を出た。
始業式も無事に終わり、家に帰った。
俺は、とある建物に向かった。
そこは、BLACK JUSTICEの本拠である。
「やぁ、要君。」
「こんにちは、先生。」
「昨日は、織山晃之助の排除、ご苦労だった。」
「いえ、そんなことは。」
「そうかそうか、これからも頑張ってくれ。」
「心得ました、先生。」
俺はそのまま奥へ入っていき、とある暗い部屋に入った。
「ユリエさーん!いますかー?」
すると、奥から白衣をまとった青髪の女の人が出てきた。
「おぉ、要か!昨日はご苦労だったな。」
「いやいやそんなことないよ、あ、俺、昨日の戦闘中、左腕に1発だけ銃弾が刺さっちまったんだが...。」
「へぇ!あの銃弾を避けまくる要が!」
「仕方ねぇだろ、バイクを運転しながら撃たれたんだから。」
「ハイハイ、わかったよ」
俺は手術台に寝っ転がった。
俺は、夜の作戦で疲れていたため、寝てしまった。
俺は、ユリエさんに起こされた。
「要、終わったぞ!」
「んん...。あぁ、寝ちまった...。」
「いやぁ、君の腕、危なかったよ、神経回路がやられてなくて良かった。合金の弱いところにたまたま刺さっていたよ。」
「そうか...。」
俺は腕を動かしてみた。
そして、目をつぶった。
それは約5年前...。
俺はごくごく普通の家庭にいた。
そんなある日、俺は家族で出かけることになった。
そこの名前は『吉蚊野町ミュージアム』。
そこで事件は起きた。
吉蚊野町ミュージアムの天井が全崩落。
そこにいたほとんどの人間が死亡した。
もちろん俺の両親も死んだ。
俺は、両手、両足、そして左目を失った。
とりあえず俺は病院に引き取られた。
そんなある日、とある男が訪ねてきた。
「君が崩落事件の生き残りかね?」
「は、はい、そうですが。」
俺は、両手、両足、左目を失ったショックにより、元気もなかった。
「君は、人間を捨てる覚悟はあるか?」
「人間を...捨てる...?」
その男は黙ってこちらを見つめている。
俺は、色々と考えた。
そして、
「覚悟は...あります。」
「よかろう。」
こう言ってその男は去っていった。
しばらくして、俺はその男に預かられることになった。
そして連れてこられた建物。そこは真っ黒な内装に、壁に大きく『BJ』と白色で書かれていた。
「少年よ、楽にしろ。」
あの男の声がした。
「少年は、人間を捨てる決断をした。よって、私の下で働いてもらおうと考えている。」
「...!?」
俺は何も言えなかった。
「もちろんタダ働きでは無い。基本報酬、ボーナス等もしっかり出す。」
「...俺はまだ12歳だから働けないぞ!」
俺は反論してみた。
「ふふふ。面白い少年だ。では、少し取引をしよう。私、いや、私達は君に両手、両足、左目を与えよう。その代わり、私の言う事を聞く。仕事という意味でな。」
「なんの仕事をしているんだ!」
すると少し間を開けて、
「仕事内容は言えん。機密事項だ。もし君があの話に乗るのであれば、教えてやらんことも無い。」
「...分かった。」
「交渉成立だ。」
俺はその男の付き添い人みたいな人に、担がれとある部屋に向かった。
その後、俺はその部屋のベッドに座らされ、付き添い人達は退散した。
薄暗い部屋の奥から、1人の女性が出てきた。
「よぉ。君が横島 要か。」
俺はその人を睨みつけた。
「おいおい。そんなに睨まないでくれよ。あたしゃあんたの担当医さ。ここで働いてる、あんたの味方さ。」
俺は少し警戒を解いた。
「そろそろオペを始めたいんだがいいか?」
俺はうなづき、ベッドに横になった。
その後、俺は全身麻酔をされ、気を失った。
後から聞いた話だが、すごい大手術だったらしい。
俺は目を覚ました。
そこは、さっきの薄暗い手術部屋ではなく、明るい病室だった。
「ここは...?」
俺は、目を擦りながらベッドから起き上がった。
俺は、
「あれ?起き上がれた...?!」
すると、横から、
「よぉ。要、起きたか?」
「あ、えっと...。」
「ユリエだ。貫菜咲ユリエだ。」
「貫菜咲さん、」
「ユリエでいいよ。」
「ユリエさん、ありがとうございました!」
「いいってことよ。おかげで12歳の体の隅々まで見れたからねぇ。」
「ひぃ!」
「さて、この話は置いておいて、要の両手、両足、左目の事だが...。」
「すごくいい感じ...。」
「そりゃあそうだ。その手足は合金で出来ているからな!」
ユリエさんがドヤ顔でこちらを見ている。
「でも、この腕とか、感覚がありますよ?」
「超好感度センサーやら何やらを駆使して作ったからな。さらに、機械だから、異常な身体能力を出せるんだぞ!」
「へぇ。でも、目もなんの違和感もないんだけど...。」
「それがさー、意外と大変でねー、目の神経は脊椎や、脳みそに繋がっているわけだから、上っ張りだけを付ける両手両足とは全く違う。よって、目の機械を脳や脊椎に埋め込んである。だから、脳の処理速度、脊椎反射が普通の人間の何十倍かになっているの。しかも、左目のカメラを自分の脳信号で操れるから、世界をとてつもなくスローで見ることが出来るでしょうね」
すると、1人の女の子がやって来て、
「あ、ふたりともー!先生が呼んでるよー!」
と言って走り去っていった。
俺はユリエさんに付き添われながら自分の足でよたよたと歩いていった。
ギィィ。
大きな扉を押し開け、その『先生』と呼ばれている人物のところへ向かった。
「やぁ、要くん。どうやら手術は大成功のようだねぇ。」
「あんたは...!」
そこには、俺を引き取った男がいた。
「これこれ、お前はこれから私の下で働くんじゃ。先生と呼びなさい。」
「...。先生、俺はなんの仕事をすりゃいいんですか?雑用とかですか?」
「雑用?とんでもない。君は、新たに肉体を手に入れたのじゃ、それ相応の仕事をしてもらうぞ。」
「それ相応の仕事...?」
「ここはな、黒正義(BLACK JUSTICE)通称『BJ』の本部だ。」
「BJ...?」
「そうだ。ここは、日本で唯一、殺人を許された組織。警察などの一般の組織が手に負えなくなったどうしようもない悪人を排除する組織だ。ここに勤務する奴は君を含めて7名。後々会うことになるだろう。なぜなら、我々はチームでやっているからな。君は鋼の手足を手に入れたわけだから...、突撃係だな。そうと決まれば特訓だ。明日の午後5時、またここに来い。」
「はい。」
俺はこう言って家にもどった。
次の日の午後5時。
俺は先生の所に来た。
「要君。少し気になったのだが、君は今どうやって生活しているのだ?」
「今は一応、幼馴染の家で色々と、やっていもらってます。寝るのは自分の家ですけど。」
「そうかそうか。それは良かったな。」
「はい!」
「それじゃぁ、ついてこい。」
すると、俺はあの付き添い人みたいな人に手を繋がれ、連れていかれた。
俺は思わず声を出した。
「なんだ...?!サーキットに...射撃場...?」
「そうだ。君は今日からここで訓練する。」
「訓練...?」
「そうだ。では、頑張りたまえ。」
そういって、先生は去っていった。
俺は独り言で、
「頑張ってって...」
と言った。すると、上から1人の女の子が降りてきた。
「ふーん、君が新人か。」
「は、はい。横島要です。」
「要か。私はエリだ。村澤エリ。」
「村澤さん、」
「おいおい新人君、堅苦しいじゃないか。エリでいいよ。」
「エリ...さん」
「うん、そうだ。後私はお前が1人前になったら要と呼ぶ。もし私が要と呼び始めたら、『さん』は付けるな。」
「わ、分かりました。」
「最初は銃を打つ訓練だな。」
「はい。」
俺は射撃場に向かい、拳銃を的に向けて打った。
弾丸は見事に的のど真ん中を貫いた。
「へぇ...や、やるじゃないか。つ、次はあっちの的だ!」
そう言って指された遠くの的をその場から全く動かずに撃ち、またもや的のど真ん中を貫いた。
「...?!」
エリはなんだか負けた様な顔をしていた。
「つ、次だ!じ、銃を打てても避けられなくては意味が無い!」
エリは俺に向けてアサルトライフルを構えた。
「ちょ!エリさん!?」
「大丈夫。これはBB弾の銃弾だから。」
そう言ってエリさんはトリガーをひいた。
すると、とてつもない勢いでBB弾が射出された。
俺は慌てて、どうしようもなくなってしまった。
俺はふと、ユリエさんが言っていたことを思い出した。
それは、目を取り替えたおかげでスローの様に見えるということだ。
試しに、左目だけを見開いた。
すると、世界がとても遅くなっていた。
BB弾がまるで地面をはう、カタツムリ位のスピードに見えた。
俺は難なく全ての銃弾を避ける事が出来た。
「つ、次よ!」
「は、はぁ。」
「次に乗り物だ。突撃隊というのはな、乗り物で敵陣に突っ込み制圧する。それが役割だ。」
「で、でも、僕は免許とか何も...。」
「関係ない。そもそも殺人をする組織に常識とか必要あんのかな?」
「たしかに...。」
「分かればいい。さて、じゃあ車に乗り込んでこのサーキットを回ってみろ。」
「う、うん。」
ブォォォン!
すごい音で車のエンジンが鳴った。
俺は思いっきりアクセルを踏んだ。
最初は順調に思えたが、しばらくして、タイヤにハンドルを取られ、コースコースアウトしてしまった。
これを何度も繰り返してしまった。
すると、エリが、
「銃弾を避けられるくせに、車も運転出来ないのか?」
エリはなんだか嬉しそうだ。
「はい。いくら脳の処理速度が上がっても車の処理速度は変わりませんので...。」
俺は今日の訓練を終わりにされそうになった。
そんな時、サーキットの奥の方にカバーを被ったバイクの様な物を見つけた。
「あのバイクみたいなのはなんですか?」
「あぁ。あれか。あれは『デビルズジェット』というモンスターバイクだ。人工知能搭載でとても早く、機動力もいいのだが...」
「いいのだが...?」
「人工知能が人を選ぶ。選ばれた人間でないとエンジンをかけることが出来ない。」
「へぇ。」
「興味があるのか?」
「まぁ、少し。」
「やってみればいいじゃないか。」
「いいんですか?」
俺が聞くと、
「ハッハッハ、あれはまだ製造者しか乗せたことがないバイクだぞ?」
と言われた。
俺は試しにバイクにまたがった。
「これでどうするんだ...?」
「ハンドルの真ん中にあるボタンを押すのよ。」
「ちなみに、エリさんはどうだったんですか?」
「ダメだった。ボタンを押しても何ともならない。」
「そうなんですか。」
俺は試しにボタンを深く押した。
すると、ブォォォン!と言うエンジン音と共に排気口から青白い炎が飛び出した。
「嘘でしょ!?あなた、一体何者?」
俺は試しにバイクを走らせた。
すごいエンジン音とスピードで、先程の車よりも断然運転しやすく、タイヤにハンドルを取られることも無かった。
俺は試しに、
「これで要って読んでくれますか?」
「ははっ。あぁ、分かった。」
エリは腰を抜かして、返事どころではなさそうだった。
それから、訓練と実践積み、俺は一人前の突撃隊になれたきがする。
俺は目を開けた。
「そうそう、要。」
「なんですか?ユリエさん。」
「明後日もう一度見せに来い。合金の接合状態を確認したい。あと、それまで突撃はなしだ。ドクターストップって言うやつだなぁ。」
と、ユリエさんに笑いながら言われた。
「はぁ。残念だな。」
俺はそう言いながら手術室を出た。
俺が帰ろうとエントランスの前を通ろうとすると、
「おい、要。何をやっていた。」
「エリ!?それにP2...じゃなくて、ナオも...それに他の方々も...。」
すると、先生が、
「すまない、要くん。君にはまだ伝えていなかったね。」
「何かあったのですか?先生。」
「うむ、和歌山県の小さな港にな、大きな密輸船が来るという情報が入ってな。」
「いつですか?」
「明日の夜だ。多分だが、また深夜になるだろう。」
「明日の...夜...。」
俺はユリエさんを見た。
しかし、ユリエさんは首を横に振った。
すると、先生が、
「うむ。では、要くんは、狙撃に入りたまえ。」
「狙撃...ですか?」
「そうだ。」
「でも、俺はスナイパーライフルなんて...。」
「これがあるじゃろ。」
そう言いながら先生は俺の左目を指した。
「なるほど、分かりました、先生。」
「うむ、では諸君、いつも通り、
エリ、アリア、ナズナが突撃隊、
ユウナと要で後方支援、
ナオはいつものように爆弾等での後始末、
ユリエは、コンピュータハック、部隊の指揮
で行こう。」
そして、みんないっせいに、
『了解。』
と言った。
次の日、俺はユリカとご飯を食べに行く約束をした。
ユリカと一緒にご飯を食べていると、メールが来た。
それを開いて見ると、
~ 計算外、到着予定時刻、早まる 2時間後 ~
と書いてあった。
俺はついつい独り言で、
「2時間後?!本部にバイクを取りに行くことを考えても相当まずいな...。」
と、ボソッと言った。
すると、ユリカが
「どうかしたの?」
と聞いてきたので、俺は慌てて、
「い、いやぁ、なんでもないよ!あ!ちょ、ちょっと急用を思い出したから先帰るね!お金はユリカの分まで出してあげるから!」
そう言って俺はお金を置いて走って店を出た。
俺は走りながら片耳イヤホンの無線をONにした。
「もしもし、誰か応答してくれ。」
「こちらはエリだ。どうかしたか?要。」
「悪い、少し到着が遅れるかもしれん!」
「何かあったか?息が荒いぞ。」
「いや、今バイクを取りに本拠地に走ってるからな!」
「うむ、分かった。では、バイクのエンジン音で無線の音が聞こえないことがないようにしておけ。」
「了解!」
俺は無線の音量を大きくした。
バイクの元についた。
俺はバイクに飛び乗り、エンジンをかけ、全速力で飛び出した。
俺が高速をバイクで飛ばしていると、
「これは全体通信だ。こちらはエリ。その他の者、確認のため、返事をしろ。」
「こちらアリア、準備は出来ている。ナズナと一緒だが、ナズナのイヤホンは少し調子が悪いみたいだ。」
「こちら、エリ。ナズナの状態を把握。極力アリアとナズナは一緒に行動してくれ。」
「了解。」
「他の者は?」
「こ、こちらユウナ。そ、狙撃ポイント到着。」
「了解。」
「こちらはユリエです。問題ありません。ナズナさんの無線の接続回路を確認します。」
「了解。もしもし、要。聞こえているか?」
「あぁ、今もうすぐで和歌山県に入るぞ。」
「分かった。では聞いてくれ。本作戦を実行するにあたり、私、エリをP1とする。そして、アリアをP2、ナズナをP3だ。ユウナをP4、要がP5、そしてユリエさんをP6、ナオをP7とする。」
みんないっせいに、
「了解!」
と言った。
ユウナが、
「み、密輸船を目視しました。」
「こちらP1、了解した。これより、本作戦を実行する!」
『了解!』
第1話 終