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第二話 親友思いなミサとフリーダム遠衣

 ――可牧と都村が付き合うことになってから、丸一日が経過した。


 二人が通う高校は朝練が盛んであり、早くから登校する生徒が多い。それに釣られてか、部活動に属していない生徒も基本的に朝が早い。HRの三十分前にはすでにかなりの登校率になるのだ。


 そんなわけで、教室にはすでに半分以上の生徒が席についていた。談笑する生徒、今日の宿題を急いでやっている生徒、勉強している生徒……は、少しだけ。そんなどこの高校にもある穏やかな光景の中で一人だけ、不機嫌なオーラを立ち昇らせている生徒がいた。


「おもしろく、ないわ」


 昨日、「おもしろくなりそうね」などとほくそ笑んでいたはずのミサである。教室には可牧の姿はまだなく、今日は一人で席に座り頬杖をついているのだが……


「おもしろくない」


 もう一度独りごちる彼女の声に、今度は応える声があった。


「あれま、どうしたのよ。綺麗な顔がナマハゲみたいになってるよ? なんかこう、悪いごはあたしだぁ食べちゃうぞぉぉぉ、みたいな」


 イラついているからか、親しい間柄だからか。ミサは一度かかったその声を無視したが、


「なーなー、ミソリー」


「本名で呼ぶなぁぁぁぁぁ!!」


 神速の平手打ちが炸裂。“通称”を使わなかった男子生徒が弾かれたように回転し、机をなぎ倒しながらダウンした。ボーリング的にはストライクな感じである。


「うぅぅ、ナマハゲがぶったー」


「ナマハゲとも呼ぶなっ! いい? あたしはミサ! 美素梨みそりでもミソリーでも三十路でも味噌漬けでもないの!! 聞いてるの遠衣とおい、わかった!?」


「はぁい」 


 踏まれながらもヘラヘラしながら答えるこの男、名前を武田遠衣という。金髪に鼻ピアス、制服は着崩しているなど、誰が見てもわかりやすい不良の格好をしていた。ただし高圧的な雰囲気は微塵もなく、どちらかというと親しみやすいタイプだ。グレていると言うよりは人より少し自由なだけ、というのがクラスメイトが抱く彼への印象である。


「それで? 何がおもしろくないのさ」


 踏まれるのにも飽きたのか、ひょっこり立ち上がる遠衣。美素梨――ミサの方は物足りなさそうな、というか踏み足りなさそうな顔をしていたが、ため息を一つ吐いて諦めた。


「そういえばあんた、昨日は学校にきてなかったわね」


「うん、天気悪かったから休んだ」


 訂正。この男、かなりフリーダムである。


「じゃあ知らないか。あのね、可牧のことなんだけど」


「ああ、彼氏ができたってやつ?」


「……なんで知ってるのよ」


「風の噂で」


「家に居たくせに。どこから風が吹いてくるのよ」


「知らないの? うち、隙間風が多いんだよ」


「あんたの家なんか行ったことないんだから知るわけないでしょう。はぁ、なるほど。あんたの脳みそみたいにスカスカなわけね」


 ミサの皮肉にも、遠衣はどこ吹く風で笑い――何かに気がついたようにポンと手を打ち、ミサを指差した。 


「脳みそリー」


 瞬間、ミサの身体が霞んだ。


 神速の踏み込みを加えた掌底をもらった遠衣は冗談のように吹っ飛び、教室の壁に背中から激突。さらに追い打ちの肘打ち、裏拳へとコンボを繋げてさらにさらに危険っぽい打撃をズドドドドド!!


 満足するまで人間太鼓を鳴らし終えると、ミサは右手で遠衣の額をわしづかみにした。そしてギリギリと力を込める。


「おおぉぉ……Oh,No! オゥノゥ! ていうかおぅ脳!! 脳っ! 僕の脳があああああ!!」


「言っとくけど、次はないわよ。三度目の正直って言うでしょ? あたし、正直になってあなたを殺そうと思うの」


 脳髄を絞めあげながら天使の笑顔でそんなセリフを言われた日には、誰であろうと頷くしかない。


 しかし遠衣は違った。ちょっとだけ抵抗を試みる。


「で、でも仏の顔は三度までって言うよね!」


「あたしが仏に見える?」


「このナマハゲめ!! うあぁぁぁぁ痛い痛い割れる割れるぅぅぅ! ごめんすいませんもうしません僕が悪かったですぅぅぅぅ」


 ちょっとだけの抵抗、あえなく終了。


 こんな大騒ぎをしていても、「あーまたやってる」と呆れながら見物する生徒たち。このクラスには名物が多いのである。


 しばらくして……ミサの手が疲れたという理由で開放された遠衣は、すっかりとおとなしく従順になっていた。


「お手」


「わん」


 これくらい従順である。


「ちんちん」


「わんっ!」


 お約束の命令に、ノリでズボンを下ろす遠衣。


「ちっさ」


「聞き捨てならぬこと言ったなわん!」


 鼻で笑うミサに遠衣犬は大激怒だ。 


「今はともかく、その気になればジャンボジェットになるんだわん!!」


「そう? どう見ても子供用の注射器じゃない」


「戦闘形態じゃないからだわん!! 」


「いいからそれ仕舞いなさいよ。みっともない。情けない。可哀想。貧相。哀れ。みすぼらしい。泣けてくるわ」


「わん! 一応弁解しておくが今下ろしたのはズボンだけで、パンツは下げてないわん! 全部ミサ嬢の妄想だわん!」


「だから仕舞いなさいよ、その犬パンツ」


「わん」


 今度は素直にズボンを上げる遠衣。もうミサに逆らったりはしないのだ。


 しかしこの男、恐るべきことに、一日経つと再び今日のようなことを繰り返す。一日二回までならミサを本名で呼んでもいいと思っているらしい。その度に死にそうになっているのになぜか懲りないのだ。


 そんな彼の真意はわからない。


 なぜなら誰も興味がないからだ。


「さて。朝の準備運動も終わったし、とにかく話を聞きなさいよ」


「わん」


 準備運動という言葉に嘘はないらしく、ミサは心なしか清々しそうな顔で遠衣に向き直った。高校に入ってからの短い付き合いだが、この二人はなんだかんだで仲がいいのである。


「さっきあんたが言ったとおりよ。可牧の告白がなぜか成功して、彼氏ができちゃったの」


「まるで成功するなんて予想していなかったみたいな言い方だわん」


「そりゃそうでしょ。だってあの子バカだもの」


「直球だわん。剛速球だわん。誰も打てないわん」


 おどけて犬のフリを続ける遠衣。しかしミサは気にしない。


「それが成功しちゃってさ、まぁこれはこれでおもしろいかなーと思ってたんだけど、予想と違ってさ……」


「予想はどんなんだったのさ」


 ツッコミがこなくて寂しそうに犬のフリをやめる遠衣。しかしミサはそれも無視。


「もっとこう……線路から外れて爆走する機関車みたいな可牧を想像してたのに」


 遠衣の脳裏に『今日から私が彼女さんなのさ! でも彼女ってなんなのさ!?』とか叫びながら空を飛び回る可牧型機関車が浮かんだ。楽しそうである。


「見てぇ」


「なに?」


「いあいあ、こっちの話。で、違ったと?」


「ええ! 全っ然! 昨日さ。あの子と都村君、放課後もずっと一緒にいたらしいの。それでね――」




 昨夜、ミサは夕食とお風呂を終えた後に可牧へと電話してみた。どうやら向こうも今日のことを報告しようと思っていたらしく、第二回事情聴取はスムーズに進んだのだが……


「はぁ、つまり何。あれから都村君はほとんど喋らず、それにあんたが話しかけまくって喋り続けて、それで終わり!?」


『う、うん。でもね? でもでもね? でもでもでもね?』


「でもが多い」


『デモンストレーション!!』


「なんのデモかは知らないけど浮かれすぎ」


『ごめんね! でもね、都村君だってちゃんと話を聞いてくれてたんだよ』


「へぇ。例えば?」


『私が話しかけてもね、大体はボーっとしてる感じなんだけど、ちゃんと時々ニコニコ! って笑ってくれるんだよ!』


「ニコニコ? あの無愛想な男が? にわかには信じられないわね」


『そんな! 都村君だって笑うよ。美味しいもの食べてるときとか』


「……あの、可牧? あんたが言ってたその、笑ってくれるときは、都村君は何か食べてた?」


『うん、そのときどころかずっと食べてた』 


 それ美味いもの食べたから笑っただけでしょうが!!


 ミサはそう言いたかった。でも我慢した。せっかく可牧がこんなに幸せそうに語っているのに、それを邪魔したくなかったのだ。


「ほ、他にはないの?」


『あるよ! えっとね、私ね、初めて冗談を言ってみたの!』


「初めて……あぁ、あんたはいっつも本気でボケてるからね。それで?」


『うん、失敗しちゃった。私の冗談、絶対おもしろくなかったと思う。でもねでもね、都村君ったら小さい声で、うめぇ、って言ってくれたの!』


 だからそれ美味いもん食べてたからだってば!!


 ミサはそう言いたかった。でも我慢した。せっかく可牧がこんなに幸せそうにバカっているのに、じゃなくて語っているのに、それを邪魔したくなかったからだ。




「――ずっとこんな感じだったわ……なんでそんなに噛み合ってないのに凹んでないのよあの子は! 凹んで泣きながら無差別な方向にすっ飛んでくあの子の思考がおもしろいのに!」


「いい趣味してるねー」


「ふん、褒めても何も出ないわよ」


 褒めてるつもりはないので遠衣は一向に構わない。


「それでミサ嬢。どうする気なん? このまま放っておくわけじゃないんでしょ」 


「当たり前よ。可牧が登校してきたら早速、文句を言ってやるわ。つまらないからもっとおもしろくなりなさいって」


「お、噂をすれば」


 壁際にいたのが幸いしてか――ミサに吹っ飛ばされたせいだが――遠衣は窓の向こうに見える校門付近をちょこまか動く見知った物体を、すぐに発見することができた。


「あら、可牧が来たの?」


「ああ、男と一緒だ。あれが噂の彼氏君?」


「なんですって!?」


 想定外の事態に慌てて窓に駆け寄るミサ。ギラリと凄みを増した彼女の瞳は一瞬でその二人、一緒に登校する可牧と都村のカップルを発見した。


 カップル……に、見えなくもない。特に腕を組んでいるわけでも手を繋いでいるわけでもないが、歩く都村を子犬のように追いかける健気な可牧の姿は、尽くすタイプの彼女っぽい。


「可牧、幸せそう……」


 ほろりと涙を浮かべるミサ。これだけなら友達を心配する美少女の絵として申し分ないのだが、


「つまんない……」


 思ってることは極めて自分勝手なのだった。


「でも可愛い……」


 そう、極めて自分勝手である。繰り返すが。


「もう待ってられないわ! 玄関で待ち受けるわよ、来なさい遠衣!!」


「ほいさー」


 ここで「なんで僕が」とか言わずにホイホイついていくのも仲のいい証拠である。もっとも周囲からは金魚のフンか舎弟にしか見えないのだが。




 そして、舞台は靴箱前の廊下。


 一足遅かったのか、待ち受けてやるはずだった二人とその廊下でバッタリ出会ってしまった。そんな急な事態にもミサは慌てず騒がずニッコリと、


「おはようコノヤロウ」


 いきなり戦闘開始である。


「あ、ミサちゃんおはよ!! 遠衣君もおっは! どうしたの、こんなところで」


 喧嘩ごしのミサの態度も気にせず、元気いっぱいに挨拶する可牧。都村と一緒に登校できたことが嬉しくて仕方ないらしい。それに気づいてミサの頬がひくりと動く。


「ちょっと二人に話があってね」


「あ、僕はチョコについてるおまけみたいなもんだから、お気になさらずにね」


「そんな! おまけ付きのチョコって子供に人気なんだよ! 私は今でもたまに買ってるし」


「そんなことは誰も聞いてないわよ! それよりも可牧、あんたずいぶんと熱心に話しかけてるわよね、そこの人に」


「え、うん」


 皮肉げに言ってもまったく反応しないそこの人。ミサの額に青スジが浮かぶ。


「ねぇ可牧、そこの人はさっきから、いったい何をしてるのかしら?」


「歩きながらも一心不乱にあんパン食べてる」


「あんたの話、聞いてるの?」


「さ、さぁ……でもね、ホラ! きっと都村君は亭主関白なんだよ!! や、やだ自分で言ってて恥ずかしい。亭主だなんて……いやん」


 聞いてるほうがイヤンである。


「……こら、そこの人!! いいかげんに何か喋ったらどうなの!?」


 痺れを切らしたミサが都村の肩を握りつぶす勢いで掴んだ。


「んだよ、俺は今あんパンに忙しいのによ」


 食べてばかりのわりには筋肉質な都村君はビクともしない。しかしようやくこちらを向いた彼の顔を、ミサは薄く笑いながら睨みつける。


「あんたさ、人の話が聞こえてないわけ?」


「聞こえてるよ。おまけ付きのチョコの話だろ」


「そんな話は一瞬しか上ってないわっ!」


 都村の頭の中はとことん食べ物でいっぱいのようだ。


「どういうつもり?」


「あん? 何がだよ」


「どういうつもりで可牧といるのか聞いてるのよ!!」


 ミサは本気で怒っていた。その理由は先ほどから言っている通り、おもしろくないから……ではない。


 ミサは可牧の親友だった。だからうまくいくにせよ、いかないにせよ、可牧の反応を見ていれば満足だったのだ。だから本当に気に食わなかったのはこの男。嬉しそうな可牧に大して反応を見せようとしない都村こそが、本当の苛立ちの原因だったのだ。


「どういうつもりって……」


 ミサの目が鋭くなる。軽薄な答えだったら即殴ると、その瞳が言っていた。


 そして、都村の答えは、


「可牧って誰だ」


 それ以前の問題だった。


「あ、あ、あんたねぇ!! 付き合ってる子の名前くらい知っときなさいよ!」


「んなこと言われてもな。あいつが自己紹介しねーのが悪いんだろ」


 可牧に視線が集まると、彼女は気まずそうに頬をかきながら言った。


「いちおー、最初のあたりにしたはずなんだけど、なぁ、なんて」


「あー。んじゃ食うのに忙しくて覚えてなかったんだな」

 

 あっけらかんと言う都村。ミサの怒りは臨界点をすでに突破、逆に冷静になりつつあった。


「そぉぉ……じゃあ、もう一回、自己紹介でもすればぁぁ?」


 わなわなと震えながら言うミサ。都村は彼女がなぜ怒っているのか理解できずに首を傾げる、が、意外にも律儀に可牧の前に立って彼女を見据えた。


「俺は坂頼都村。おまえは?」


「わ、私、蛍衣可牧です!!」


 面と向かって話すのはいまだに緊張するのか、上ずった声で答える可牧。対する都村は顎に手をやり、感慨深げに呟く。


「ほたるい、かまき?」


「は、はい!!」


「ホタルイカ巻き……うん、いい名前じゃねぇか」


「あ、ありがとう!! えへへ、褒められちった!」


 それを聞いていたミサ、遠衣、そして通行人までもが思った。こいつ、絶対いま“美味そう”って思ったな、と。


「……それで、都村。あんたは名前も知らなかった可牧と、なんで付き合ってたわけ?」


「飯が食えるから」


「この――!! 可牧!?」


「あ、私は都村君が格好いいから!」


「あんたらいっぺん恋愛小説でも読んでこい!!」


 いくらなんでもあんまりなカップルっぷり。普段は超然としているミサも、さすがに今日はキレ放題サービス期間開始である。


 そんないつもと違う様子の級友を心配してか、“待て”と言われた犬よろしく後ろで黙って見守っていた遠衣が動いた。ギリギリと歯を食いしばって怒りの火山がドッカンするのを堪えているミサの肩を掴み、二人から一旦遠ざけた。


「まぁまぁ、こっちへ」


「なによ遠衣。あたしはあの二人に話が!!」


「まぁまぁまぁまぁ、落ち着け。その熱いマグマを口から吹き出す前に、僕の話を聞くまいか」


「……何よ」


「二人のことは心配するなミサ。僕がどうしていつも君と一緒にいると思う?」


「な、なによ唐突に……どうしてだって言うのよ」


「顔がいいからさ!」


「……もう一度言ってみなさい」


「顔だけはいいからさ!」


「だけってつけるな!!」


「ともかくそういうわけで、可牧の気持ちはよくわかるのよん。他人のいいところなんて口に出すのは難しい、ってね」


 軽い口調に真剣な響き。矛盾した遠衣の口調に、ミサは思わず口つむぐ。


「しかも二人は付き合い始めたばっかっしょ? 相手のこともよく知らないのに“ここが好き!”なんてハッキリするわけないやん。ドラマでも漫画でもないんだから」


「……そう、よね。言われてみれば」


「うんうん。ミサ嬢の好きなラブいドラマや漫画じゃないんだから」


「なぜそれを繰り返すのかしら」


「友達の恋愛に夢見るミサ嬢! かーわい――ぶばっ!?」


 急にいつもの調子に戻った遠衣を張り飛ばすと、ミサはつかつかともう一度都村の前に立った。


「ねぇ、あなた」


「……もぐもぐ」


「食うのをやめなさい!!」


「んぐ、んだよ。うるっせぇな」


「あなた、この子のこと好きなの?」


 きょとん、とあんパンを加えながら目を丸くする都村。可牧も同じ顔をしていて、遠衣は小さく「直球だわん」などと呟いていた。


 都村はしばらく目をぱちぱちさせて、


「ああ」


 臆面もなくハッキリと頷いた。あまりの潔さに拍子抜けするミサ。そしてボン! と顔を爆発させて卒倒する可牧。さっきまでミサの中にあった火山がいつの間にか移って噴火したらしい。近くを通った生徒が二次災害を恐れて避難した。


「え、えっと」


 ミサは狼狽しながらも深呼吸、すぐにいつもの顔に戻り、まるで脅すように言った。


「じゃあ、デートしてきなさい!」


「あぁ、いいぞ」


 またもやきっぱりと都村。今度はミサも驚かなかった。


 デート、それすなわち恋人の登竜門。これを以ってこの男の真意を確かめようと、ミサは密かに闘志を燃やすのだった。


 人の恋路なのに。


「じゃあちゃんと可牧と待ち合わせとかするのよ?」


「おう。それでよ、何を食いにいくんだ?」


「あんたいっぺんデートって言葉の意味を辞書でひいてこい!!」


 前途は本当に多難である。


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