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『虎ノ國戦記〜五虎大将軍伝〜』  作者: AQUARIUM【RIKUYA】
『虎ノ國戦記 外伝〜継ぐ者たち〜』
19/25

終幕:「継がれし牙、時を超えて」


静かに、しかし確かに。

王国の空は、また新たな色に染まり始めていた。


戦なき日々は続かない。

だが、それでも守ろうとする者たちがいれば、国は生きる。


それを証明したのは、かつての五虎大将軍だった。

そしていま、彼らの背を見て育った若き五人が、

それぞれの道で、“虎”という名を継いだ。



風は、かつてより軽やかに。

智は、かつてより柔軟に。

矢は、かつてより深く。

拳は、かつてより泥臭く。

壁は、かつてより優しく。


五つの魂は、五虎の名を冠するにはまだ若く、未完成だった。


だが、彼らは臆せず言った。


「俺たちは“次”じゃない。

 俺たちは“これからの虎”なんだ」


その言葉に、国は揺らがなかった。

むしろ、民たちは微笑み、子どもたちは剣を握り、

年寄りたちはかつての五虎を思い出しながら、静かに頷いた。



ある日、王都の丘の上に、ひとつの石碑が建てられた。


「虎は、牙を継ぐものなり。

 その咆哮は、時代を超えて響く」


石碑の下に、十の名が刻まれていた。


近本光司

中野拓夢

森下翔太

佐藤輝明

大山悠輔


そして――


前川右京

小幡竜平

井上広大

渡邉諒

中川勇斗


二列に並ぶその名は、決して“上下”ではなく、

“横に並ぶ意志の継承”だった。



その日、王国の空にまた風が吹いた。


風の中に、かすかな咆哮が混じる。


それはかつてこの国を駆け抜けた虎たちの声。


「見てるぞ、お前たち」


「お前たちの道は、お前たちが作れ」


「でも――守ることは、忘れるな」


「後ろを向くな。進め」


「……お前たちが、“いまの阪神”だ」



そしてまた、虎の国に戦記が生まれる。


これは終わりではなく、

「誇り」が次へ繋がった、確かな“節目”の物語。


静かに、だが確かに。




外伝終幕完結。


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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