【1章】なんだこれ…⁉
物語が、始まります。頑張って書いていきます!
「なんだこれ…でっけぇ…。」
俺こと松村健司は、このすげぇでっかいタワーを見て、あまりの大きさに思わず声を漏らしていた。
「なぁなぁ絵里。このタワー、東京にあるあのタワーみたいじゃね?あのすげぇでっかいタワー。名前なんだっけ?」
「都タワのこと?それより大きいわよこのタワー。都タワは電波塔で細長く伸びてるのに、このタワーにはそんなそぶりは、微塵も感じないわ。」
と、興味ありげに言うのは俺の幼馴染の松本絵里だ。ここについた時のこの世の終わりみたいな顔はすっかりなくなっていて何よりだ。
「どうしたんだい?見慣れない格好だね。迷子かい?」
そう声をかけてきたのは、和服を着たかなりイケメンな、20代くらいの男性だった。だが、そんなあまりにも恵まれすぎているルックスをよそに俺が気になったのは、、
「あの、その服のど真ん中に堂々とついている、家紋?はいったい何なのでしょうか…?」
「なんだと!?菊家紋を知らないだと!?こいつは異星人かもしれん!おい護衛たち!こいつらを、あの方のもとへ連れていけ!」
「え?え?いや、何するんですか!離せ!」
「キャッ!?いったい何するんですか!離してください!」
そうして、俺たちはなすすべなく、服のど真ん中に大きな家紋を付けた集団によって、連れ去られてしまった…。