【序章】これは何…?
2作品目です。少しジャンルが違いますが、楽しんでもらえると幸いです。
「ふぁああ~。」
カーテンの隙間から見えるわずかな光に刺激されて、俺こと松村健司は目覚めた。
「もう7時やんけ!やば、電車乗るまであと10分しかねぇ!」
とりあえず、食パン1枚を口にくわえて、どこかの路地でぶつかって始まる、ラブストーリーみたいな感じで駅まで全力で走った。
「間に合った~。」
「もう。健司はいっつも遅いんだから。もーちょっと早く起きれないの。」
あきれたような口調でそう言うのは、俺の幼馴染の松本絵里だ。
「しょーがねーだろー。俺は、朝起きれない体質なの。そう、運命によって決められてんの。」
「運命ねぇ…。ほんとに、あんたその言葉好きだよねぇ。」
「そうだぞ、世界のすべてのことは、神が決めた運命によって決まってるんだからな。」
そんな感じに、いつもと同じような感じで、だらだらと電車に乗りながら、絵里としゃべっていると、(実はこんな時間が一番好きだったりする。一応、食パンは電車乗る前に食べ切った。)ふと妙なものを見つけた。赤い石だ。
「なぁ、絵里。これなんだかわかるか?」
なんでこんな物が電車の中に落ちているのかと思い、絵里なら何か知ってそうなので聞いてみた。
「さぁ、なんだろう。これ。見たことない石だわ。」
どうやら、絵里も知らないらしい。二人でハテナマークを浮かべながら考えていると、降りる駅が次に来ていた。
「とりあえず、駅員さんに渡してみるか。」
「そうね。それがいいわ。」
そう話して、駅に降り立った瞬間。何か、強い頭痛を感じその場に倒れてしまった。
目が覚めると、そこはもともといた駅ではなかった。
ゆるく、ゆるーく投稿していきます。
反応がよければ投稿ペースが上がるかもしれませんので、評価のほどよろしくお願いいたします。