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文化祭の直前

 文化祭の準備から1週間後文化祭実行委員たちは文化祭の屋台などの準備をしていた。そう、明日は文化祭。


「反来君、こっちの作業手伝ってくれるかな?」


「いいですよ。ちょっと待ってください。今行くんで」


 反来はやっていた作業をやめ軍手をはめて屋台の設置を手伝いに行った。


「お待たせしました。で、俺は何をすればいいんですか?」


「えっとねそっちの柱をこっちの柱につけてもらったりしてくれればいいよ。とりあえず屋台を作って」


「わかりました!」


 反来は先輩から言われた通り屋台を組み立て始めた。この屋台は各クラスの出し物で使われるものだ。また反来がさっきまでいたところでは入口が作られていた。


「おはよう諸君」


「あ、おはようございます。先生」


「うんおはよう」


 この場に文化祭を人一倍楽しみにしているという先生がやってきた。


「先生!何の御用ですか?」


「ん?え~っとね、あ、いたいた反来君ちょっと」


「俺ですか?」


「君だよ」


 反来は文化祭を(中略)先生に呼ばれ、先生と共に校舎に入っていった。


「何の用ですか先生」


「実はね今回の文化祭に客人を招いていてね。それが反来君君の兄と知り合いらしいんだ。故に君に今回来る客人の案内を頼みたいんだ。」


「はぁ~」


「なんだねそのため息は。ちなみに来る客人はこの人だ」


 反来は面倒くさそうにため息をついたが先生が客人の写真を見せると反来は目の色を変えやりますと言った。


「は、反来君?さっきまで投げやりな態度だったのになんでそんなにやる気に満ちているんだい?」


「簡単なことですよ。この客人はアニメ界で知る人はいない超々有名な声優さんですよ。八十斗さんに頼まれて声優の仕事を体験したときにも見ましたし。って本当に来るんですか?」


「来ますよ。理事長がその方のおじなので許可が出たんですよ」


「さすが理事長」


 一見、先生からの回答に驚いていないように見えるが反来は内心『この学校マジでやばいな俺はこんなところで生きていくのか』などと思っていた。


「で、その方は今どちらに?」


「仕事中です。」


 反来は近くにいるんじゃないかとわくわくしていたがそう回答が帰ってきたのでがっかりしていた。


「さて話はここまでだ。仕事に戻ってくれ」


「はい先生」


 反来は校庭に戻り仕事を再開した。

 


 それから5時間後太陽は沈み代わりに月や星が光っていた。もう夜。時間としては8時。定時はとっくに過ぎ生徒たちもそろそろ帰らないといけない時間。だが文化祭実行委員会の副委員長と委員長は残っていた。


「反来君。こっちの機材そっちにおいてくれる?」


「わかりました」


「てか先輩そろそろ帰らないとまずくないですか?」


「ん?まだ大丈夫だよ。だって先生たちも残ってるじゃん」


「そ、そうなんですか…………」


 反来はそろそろ帰らないと兄が車などでやってくるからだ。反来は兄に家まで連れていかれるのが一番の苦痛だと思っている。なぜなら兄はそのあと反来を地下の実験部屋に連れて行き深夜まで実験の手伝いをさせるからだ。兄には来てほしくないけど帰りたい。そのわけは彼の好きなキャラが出るアニメが9時から始まるからだ。

 そう思っていると車がやってきた。その車は反来兄がこの学校に来たときに乗ってきたものだった。


「げ、こんな時に限って何で…………」


 反来兄がいるであろう車から人が二人出てきた。


「ヤァヤァ我が弟よ。元気か?もう八時じゃないか。何をしているんだい?」


「何って準備ですよ。明日の」


「そうか、そうか。で、実行委員長君はなぜこんな時間までやっているんだい?」


 反来が煽り口調で言うと実行委員長は反来兄に一歩近づきこう告げた。


「お言葉ですが明日は文化祭ですよ。ですので私たちはこの時間まで準備しているんです!」


「ほう、そんなのでいいのかね?君がやってるのはひどいことだぞ。生徒の最終下校時間を超えてるぞ?」


 反来兄の煽りは強い。メンタルが平均値の人はこれで2,3日は学校に来ないだろう。


「そんなこと言わなくてもいいじゃないですか。まぁ伸びてしまったのは私の責任ですが・・・」


「まぁそのことはよい。さぁ反来帰ろう。」


「わかりました。兄さん」


 反来と反来兄は車に乗り帰ることにした。


「え?」


「あ、反来くん!こんばんわ」


 反来兄の車の中にいたのは一六沢 奏夜だった。


「なんで君が?しかも前髪を隠すのはどこに行ったの?」


「えへへへへへ。実は先ほど反来くんが前話していたアニメを見たんですが面白くてこの話を反来くんにしたいなと思い2回ぐらい電話したんですが出なかったので家に言ったらこの方がいたんでいろいろと話したラこうなりました」


 一六沢は説明を少し省いたがなんとなくは伝わった。つまり反来を呼びに来たのだ。この学校に。


「では帰りましょう」


「あのな、一六沢さんこの車は俺のだ。我が弟よ乗れ。俺の隣に」


「はい兄さん」


 反来と反来兄は車に乗り出発した。向かう先はもちろん反来家なんだが一六沢が後ろにいるのでまずは一六沢の家に行って彼女を降ろしてから家に行くようだ。

文化祭がついに次回になりました。楽しみっすね。いえ~~~~~い。はい、委員長が鬼畜なのと一六沢の行動力がやばいというのがわかりました。はい。


「またね~~~」(学校の生徒)

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