二話社会の授業だよ。おもしろい授業だよ。
反来がいるA組の次の授業は社会。社会はみんな大好きで先生は普通だが授業内容がとっても面白くて評判がいいのだ。
社会の先生はICTを使いもうほんとスゲーという言葉しか出てこないのだ。
「はい、まずは前回の内容をアニメで紹介いたしま~す」
先生はタブレットを取り出し黒板に映像を映しているプロジェクターに接続し教室の電気を消してアニメを再生した。
アニメは制作先生の姉、アフレコ先生&先生の弟で編集は先生がやったものだった。
『こんにちは皆今日は………』
アニメは5分後終わり今日の授業が始まった。
「はい、じゃあねヨーロッパについて話すよ。ヨーロッパは…」
先生の一通りの説明が終わり今度は4~5人組での話し合いになった。
話し合いって超大事だと思うんだよね。人間にはコミュニケーション能力が超大事。だがそれもかなわないときこの話し合いがあればいやでも参加しなきゃいけないからね。
反来のチームは4人班で反来、反来の男友達、女性のクラスメイト、八十斗の友達がおり皆テストの点数はどれも同じで反来の男友達はわざとなのか知らないが点数をぞろ目にしたがるのだ。ほんと何なんだろうね。
「それじゃあみんなでヨーロッパの特徴について意見を言い合おう!」
女性のクラスメイトがそう発言すると3人が時計回りに意見を告げた。
「はい、俺はヨーロッパはとてもいいところだと思います。なんせEUがありそのおかげで関税やパスポートなしで国を渡れるからです」
反来の男友達は真剣に告げそれを八十斗の友達が各班に一枚配られたホワイトボードに油性ペンで丁寧に書き次は自分の番のため女性のクラスメイトにホワイトボード一式を渡し話した。
「私の意見はヨーロッパはEUがあればとってもいいことになると思います。調べてみたところ一国は小さいですがおよそ20各国が集まったことによりアメリカなどの大国と同じようなレベルになります。」
彼女が言いたいことは塵も積もれば山となる的な奴で一国の経済力は少ないがたくさん集まれば大きなものになるということである。
それをかいた女性のクラスメイトは八十斗の友達にホワイトボードなどを返し反来が話した。
「俺が思うのは藤斉さんの言ったこととにてるんだがEU加盟国のGDPのドイツが高くさっきも出たが関税がないところでそれがないおかげでモノの行き来が良くなりみんながハッピーなんだよな」
「皆意見ありがとう。それじゃあ私がまとめちゃうね」
八十斗の友達藤斉 可符がきれいに見やすく意見をまとめ最終チェックとしてオッケーをもらったため前に貼り出した。外から見てみると一種の会社みたいだ。
藤斉が意見をまとめ、反来と男友達が意見を言い女子クラスメイトが藤斉が書いた意見を確認し世に貼り出す。うん、会社だった。
それから三分後全ての班の意見が黒板に貼られ一班から代表者が意見を言いそのあと二班、三班と続き全員が終わると生徒たちは前を向き先生の話を静かに聞いた。
「はいみんなとってもうまく調べられてるね。そうそうプリントにある空欄はこれからどうしたいかなどをかいてね~」
先生はそのあと地理講座?的なものをして次の話をしようとすると授業終了になり先生と挨拶しこの学校は休み時間(10分休み)になった。
この時間は皆が自由に暮らす時間で反来はいつもこの時間は本などを読んでいた。
だが、今日は一六沢に呼ばれたので本を読むのをやめた。
「どうしましたか?一六沢さん?」
「あ、えーっと今日社会ありましたか?」
「ありましたけどそれがなにか?」
「もしよければ地図帳を貸していただけないかと…」
一六沢は少し恥ずかしながら告げている。すると反来は何かを察したようにクラスに帰っていき地図帳を取ってきた。
「少し汚いですが俺のでよければ貸します」
「あ、ああありがとうございます反来くん」
「い、いいえどういたしまして。」
反来こと作流は普通に話していたがさっきの言葉を告げた一六沢の顔は満面の笑みであった、それはまるで太陽から放たれる光のようで熱くはないのだ。言い方を変えれば月からくる月光ともいえるだろう。とりあえずいえるのはそこら辺のモブ君たちが一六沢を見たらやばい奴だと気を失う、普通だとキュンとくるか「かわええー」と思うだろう。反来はそのどちらでもない。そう、外者なのだ。
地図帳を借りた一六沢はいち早くクラスに戻っていき反来もニコッと口角を少し上げクラスに入った。
社会の授業楽しそうですね。そうそう今気づいたんですが短編では作流になってるのにこれでは反来にしてしまいました、ということでここから反来に統一します。
話を戻して物語はまだ二日目の10時から11時ごろいったいどのくらいやるのでしょう?
なぜ一六沢は地図帳を反来に借りたの?何だったら八十斗に借りればよかったのに。まぁ本人に何かしらの意味があったのでしょう。
それではまた次回。「さようなら皆さん」(一六沢)