次はワイバーン がめっちゃきて、メイド達とめっちゃした
一難去ってまた一難。
ウルフの強襲から一月、その日はまた唐突にやってきた。
翼竜の強襲である。
数百規模のワイバーンがこの街を襲ったのだ。
メイド達はこの家を購入してから土魔法でコツコツ作った地下室へと避難させた。
地下室には避難用の食料、寝具、魔道具等が揃っている。
ニートだったとはいえ大学在学中にバイトしていた知識をフルに生かして下水道を通してトイレや水の魔道具が使える様にしてある。
「こんなに早くここを使うとは」
「旦那様は如何なさるのですか?」
「俺は冒険者だからワイバーンの討伐へと向かう」
「そんな、旦那様に何かあったら私達」
「大丈夫、俺が死んだら君達を解放すると奴隷商会には遺書を提出しているから気にしなくていい」
「そんな事ではありません。私達は旦那様にまだ恩を返しておりません。なにがあっても生きて戻って下さい」
「わかった」
「あのー?和達を連れて行っては下さいませんか?」
元冒険者の4人が手を上げた。
メイドの獣人のサリーと魔族のミリル、門番の獣人カザエル、人族のアリーア、特に高いステータスを誇る4人が手を上げたのだ。
「わかった、武器と防具は作業場にある物を使ってくれ」
「「「「はい」」」にゃー」
準備を整えて、冒険者ギルドへと向かった。
「翼竜の討伐に向かわれる方は北門へ向かってください。ギルマスがそこで待っています」
「ミリー、こいつらの冒険者カードの再交付って出来るか?うちで働いてくれているのだけど」
「サリーにミリルさん、それとカザエル君にアリーアちゃんまで?」
「「久しぶり」にゃー」
「知り合い?」
「知り合いもなにも、サリーとミリルさんはBランク、カザエル君.アリーアちゃんはCランク冒険者です」
「ほー俺より上だったんだな」
「奴隷となっても冒険者カードは失効しませんよ。再発行手続きはこちらでしておきます。翼竜討伐お願い致します」
「よろしく頼む。よし行こう」
北門へと着くと冒険者達が既に集まっていた。
「お前ら、ウルフの次は翼竜だ。竜と言っても下位の下位の竜だ。翼の付いた蜥蜴如きにこの街は屈しない!全て始末しろ、これはギルドマスターであるこの私の命令だ。勿論、報酬は期待しろ。そして翼竜を駆逐した後に全員でまた呑み明かすぞ!」
「「「うおーーーー」」」
冒険者達のモチベーションは最高潮、そして翼竜との死闘の幕は切って落とされた。
翼竜、ワイバーンにはいくつかの種類がある。
火を吐くファイヤーワイバーン
毒を吐くポイズンワイバーン
水を吐くウォーターワイバーン
そして上位種が存在する。
雷を操るライトニングワイバーン
暴風を操るテンペストワイバーン
炎を操るフレイムワイバーン
最上位種は、ドラゴンクラスの図体、強靭な鱗を持ち、圧倒的な力で全てを薙ぎ倒す。
翼竜の数から上位種が扇動しているとギルマスは考えていた。
「チッ上位種が存在するなら戦況も変わる。分はこちらが悪くなる。雑魚ワイバーン は冒険者達に任せて私は上位種の元へ行かなくては」
「上位種ですか?」
「なんだシュウト聞いてたのか?」
「聞こえちゃいました。俺が相手してきます。ギルマスはどっしりと構えていて下さい」
「だが、ウルフの親玉とは違うんだ。死ぬぞ」
「やるだけやってみます」
そう言って駆け出した
「お前達は雑魚の掃除だ。俺より上の冒険者なら楽勝だろう?」
「ですが旦那様は上位種に向かうんですよね?私達も連れて行って下さい」
「嫌ダメだ。これは命令だ、雑魚の相手をしてこい」
「はい・・・わかりました」
「わかったにゃ」
「よし、また後で会おう」
「「絶対ですよ」にゃー」
「わかってる」
ワイバーン が向かってくる方向へと俊足を使い走る。
魔法を放ちながら走る事である程度間引く事に成功するがまだ上位種は発見できない。
しばらく進むとそれは現れた。
全身から電流が迸り、明らかにデカい。
そしてそれは俺を見るなり雷撃を放つ。
「危なっ!」
咄嗟に避けたつもりだったが足元は焼けつき真っ赤になっていた。
「いやいや、全く避けられてないじゃん。長引かせたら勝ち目はないなー。鑑定」
ワイバーンとは言え上位種、流石のステータスだ。
スキルの雷属性と飛翔を奪いHPとM Pもレベルも全てを奪った。
飛翔を奪われたライトニングワイバーンは地に落ちたワイバーンはその弾みで残ったHP20が削られ即死した。
立派な翼は飾りか?
「ふーステータスよく見れなかった。けど俺のステータスめちゃくちゃ上がったな」
氏名 神里秀斗
年齢 26歳
種族 人族
レベル 1982
HP 20577/20577
MP 18050/18050
職業 真の勇者
スキル 鑑定SSS ストレージ∞ 経験値倍率40倍 俊足A 魔術A 剣術B 飛翔B 身体強化B 格闘術C 奪う者 与える者 コピー
魔法適正 全属性S
称号 真の勇者
加護 エリアルの加護
コピーってなに?
ステータスのコピーを注視していると注意書きが出てきた。
鑑定SSSの効果?
コピー
自分や相手の持っているステータス欄の全てをコピー出来る。
コピーした物は自分や他者に与えることができる。
奪わなくてもいいのは有り難いな。
♦︎♦︎♦︎
上位種を討った後、ワイバーン 達は統率を失いあっという間に冒険者達に討伐された。
冒険者達の所へ戻るとギルマスが凄い勢いで向かってくる。
「もしかしてお前が上位ワイバーンを討伐したからなのか?途中弱体化したかと思ったが統率を失ったのか?」
「は、はい。上位種なら俺が倒しました」
「「「うおー」」」
歓声が響く
あれ?デジャヴ?
そして後日、案の定領主邸へお呼ばれして報奨金の白金貨50枚と、名誉騎士爵と言う爵位を頂いた。
士爵とは、上位貴族にも任命権のある爵位である。
武功を挙げた兵士や業績を挙げた文官などに与えられる。
兵士や騎士は騎士爵、文官は士爵が与えられる。
名誉士爵、こちらは一般市民が功績を挙げた場合に拝借される。
騎士爵、士爵と同じく勲章の様な物で一代限りの金も役職も土地も貰えない最底辺貴族だ。
要らない・・・正直、迷惑だが受けない訳にはいかない。
時を少し遡って
ワイバーン討伐した日の夜、今回一緒にワイバーン 討伐を行った4人を集めた。
「今回、活躍し纏まった金を得た4人を奴隷から解放する事にした。これからは冒険者として真っ当な生活を心掛けてくれ。何かあれば俺を頼ってくれて構わない」
「嫌です」
そう言ったミリル。
他の面々も同意している。
「そうは言ってもな。お前達を縛る金は払えるだろ?それでもまだ装備を整えて数日暮らす分の金は余る筈だ」
「だけどにゃー、あたし達はご主人様の元で働きたいにゃー」
ミリーがそんな事を言う。
「そうなのです。僕達はこれから先もずっと貴方様に忠義を尽くすのです」
カザエルまでそんな事を言う。
「アーリア達には旦那様が必要なのです」
アーリアもそう言った。
「わかった。その代わりいつでも解放に応じる、その上で俺に仕えてくれたら嬉しい」
「ありがとうございます。もうしばらく奴隷でいさせて下さい」
4人だけではない、皆とてもよく働いてくれている。
家に帰ると、全員が集まってきて無事で良かったと泣き笑いする。
そしてその日の夜、ワイバーン討伐に一緒に行った3人の奴隷は夜伽を迫ってきた。
奴隷達が夜伽をと迫ってくる事はよくあるが、今夜の3人はもう犯さん勢いだ。
どうも、久しぶりの冒険者復帰が大規模なワイバーン討伐で気が昂まりその興奮が醒めるどころか性欲が昂ってしまったのだと言う。
その気持ちはよくわかる。
俺も繁華街へと出掛けようとしていた・・・。
sexyなネグリジェを着た可愛いい女の子達が顔を赧め、上目遣いで目をウルウルさせながら胸や股間の辺り押さえて身悶えてながらエッチをしたいと言われたら。
そんなの肉食草食関係なく、My Sonは充血しちゃうでしょ?
そしてそんな状態を見られてしまった、俺の息子はメイド達に蹂躙されてしまうのだった。
一本のアイスキャンディを女の子3人が舐めている。
俺の理性はぶっ飛んだ。
朝までめっちゃした。
昼くらいに目覚めると下半身に違和感。
またアイスキャンディを3人で舐めてた。
まためっちゃして夕方我に返って白々しく夕飯をみんなで食べたけと・・・。
その日から始まる夜伽の毎日。
私も私もと迫られる日々。
皆若く、綺麗な子や可愛い子ばかり・・・そりゃ毎晩めっちゃした。
一回りすると満たされたのか毎晩という事はなくなった。
久しぶりにギルドへ
「お久しぶりです。あれ痩せました?」
「そ、そうかなー?」
「なんだ?病気か?頬がコケたな?」
「そう?この通り元気だよ」
こんなんばかりである。
ギルマスはニヤニヤしながらお盛んだ事と言う?
な、なんでこの人知ってんの?怖〜っ
「それはさておき、ランクアップだ。Dランクを飛ばしてCランクだ」
「何故Dランク飛ばしたんですか?」
「先ずは喜ぶところだろ?まぁいい、グレートウルフ、ワイバーン 多数と上位の中でもずば抜けて強いライトニングワイバーンを単独討伐をした事を王都にあるこの国を統括しているギルマスと、国王に報告した。そしてその結果Cランク冒険者とする事とお達があったのだよ」
「そうなんですね?」
「あんまり嬉しそうじゃないな?」
「そりゃ上に上がれば上がるほど面倒な話が回ってくるって事でですよね?」
「確かにな・・・兎に角、王都のギルドへ行ってくれないか?」
「なぜに?」
「実はBランクにしたいそうだ。だけどBランクに上がるには試験がある。ここら辺の試験会場は王都のギルドなのよ。だから王都へ行ってくれ」
「わかった。気が向いたらいく」
「まぁその前に領主が今回もお呼びだぞ」
「断る事は?」
「無理!」