初対面の再会
毎度毎度1ヶ月も何してるんでしょうね
〜スキル《昏睡無効》《気絶無効》を獲得しました〜
「うわぁっ!」
眠り続けていた実は唐突のスキル獲得通知により目を覚ました。直後爆発音が鳴り響く。
「何が起こってるんだ?」
服を着替え部屋の外へ出るも建物内に人の気配はない。出口を探そうと廊下を歩く。
「あ......」
ふと窓から外を見るとそこは火の海だった。
奥には見覚えのある宮殿が佇んでいる。
逃げ惑う市民、その市民を攻撃する獣人、空には竜のような生き物が飛び回り火を吐いている。
「守らなきゃ」
収納空間から装備品を取り出し駆ける。
「逃がすな!殺せ!」
「うわぁあ!」
「くそ!間に合わなかった」
〜【十戒】-[不殺]が発動しました 〜
殺人者の全ステータスを半減します
「ん?お前は!タナカミノルだな!」
〜【十戒】-[沈黙]が発動しました 〜
対象は1時間声を発することができません
困惑する様子の鳥人族。しかし、攻撃してくる様子はない。
「なぜ俺の名前を知っている」
「あんたに懸賞金がかけられてんだ。それもなんと魔神様からだ。だからついてきてもらう」
「わかった。ついて行く。ところでこの戦争はいつから続いてるんだ?」
「は?2週間くらいだけどなんで知らないんだ?」
2週間も寝ていたのか。他にも知りたいことがたくさんあるがそれよりも魔神だ。あいつが俺を探しているのなら俺の方から行ってやる。
***
実を連れてきた鳥人が門兵に報告した時にまたも発声能力を奪ってしまうなどハプニングがあったが、魔王城に到着した。
「久しぶりだなぁ、田中実」
「久しぶり?......あぁ、別の俺か」
「そうだったなぁ。まだここのお前とは会っていなかったな」
「俺を創造神にしたいようだが残念だったな。俺は神への覚醒を失敗した。不可能だった」
「あぁ!それは心配しなくてもいい。時はまだきていない。だが権限は手に入ったようだな」
どこか楽しそうな様子の魔神を前に実は苛立ちを隠せずにいた。
「そう怒るなよ。俺を殺したいんだろ?ならもっと強くなれ。お前ならできる。世界各地の大迷宮を攻略しこの世界の扉を開くんだ」
「なぜ敵の俺にそんな情報を与える?」
「え?そんなもん楽しいからに決まってんだろ。それにお前の力が上がれば神の等級も上がってくるからな。んじゃまた頃合いを見て戻る。まぁまずはこの戦争を止めてみることだな」
「おい!待て!」
実の制止しも虚しく魔神は光に包まれて消えていってしまった。しかし、実は彼が言っていた事を実行せざるを得ない。このままでは人間側が滅びてしまう。勇者達も戦争に参加していたはずだが彼らがいながら帝国が落ちた事を鑑みると迷っている暇はなさそうだ。
「《知》この2週間何があった?」
〜 直近2週間の情報を表示します 〜




