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普通すぎる俺の異世界転生  作者: 夜ノ彗
覚醒と戦いと勝敗と
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試合終了

ソー、マジ、アラーの3人は最年少14歳の兵士である。姉妹で得意分野が異なり、それぞれが剣、魔法、弓のプロフェッショナルであり、宮廷魔道士団及び近衛騎士団に所属している。

「初めて年下の子との戦うのね!」

「ソー、そんなにはしゃがないで。年上の余裕ってのを見せなきゃ」

「・・・」

彼女らは対戦相手である3人を年下だと思っているが実際には10世紀くらい歳が離れている。しかし、竜人組は精神年齢は6、7歳程度なので年下と戦うようなものだろう。

「3対3でフラッグ防衛戦をやりましょう」

ソーが出した戦いの方法。それは中心で陣地を分けフラッグを置き、それを取られないように守りつつ、相手のを奪う、というものだった。

「よーい!スタート!」

始まりの合図と共に両者共に移動、攻撃を開始する。弓使いの2名と魔法使いの2名はフラッグを守りつつ、後方支援をし、剣を使う2人は相手陣地に攻め込もうとしていた。

「《水魔法網羅》-[原始の雨]」

水魔法原始の雨は世界が作られる段階で発生する大雨を起こす魔法である。攻撃魔法ではないものの2メートル先が見えない程の雨量が押し寄せる為、火を体に纏う生物は生命維持が困難になってしまう。しかし、相手は人間。全く意味がないと思われるがアビィのもつ別のスキルと組み合わせることで絶大な効果を発揮する。

「《分裂》」

自身の体を分散させ雨粒に紛れフラッグへ接近する。うまくいけばこのまま勝利が確定する。

「アラー、1時から10時の方向から9体接近中よ」

「・・・」

無言だが弓を構えスキルを併用し追尾矢を放つ。慌てて避けようとするアビィだがどこまでもついてくる矢に当たってしまう。

「レン、頼みますよ」

自陣に1つだけ分身を置いてきたのでレンに助けを請う。

「......わかった」

レンは追尾矢を放つことはできないが矢が切れることがない為狙いをつけて乱射する。何本も外れて地面に刺さるが、2本だけ撃ち落とした。

「このまま行きます!」

「させない。《土魔法》-[土壁]」

フラッグを囲むようにして土壁を展開。水が通る隙間がなく止むを得ずアビィは撤退する。


「《連疾剣》」

「《速突剣》」

ソーとラヴァは両者の剣技でしのぎを削る。何者かの制止の声が聞こえるまでは。


***

ガイ・ヘヴィストルカ

戦時では最前線に立ち人間攻城塔として動く事が出来るとされる人物。国が戦争を終え、安定した時期に軍に入った為戦争経験は皆無だ。だが、対人戦闘訓練はその年の成績トップ。また、鋼の肉体コンテストなる大会で現在5連覇中の脳筋だ。自信過剰であるが故に判断能力が鈍り突っ走ってしまう傾向にある。

「ん?あんた、何処かで見たような気がするな」

「気の所為だろ......《破撃剣》-[衝波壁]!」

ガイは両端にハンマーと斧が付いた巨大な武器を振り回すだけの単調な攻撃だが、体を掠っただけで吹き飛ばされてしまいそうな連撃だ。対して、ユリウスは堅実に防御し、隙を伺う。

「守って、ばっかりじゃ、勝てねぇぜ!」

「チッ」

なかなか隙が出来ず思わず舌打ちが溢れる。

この男、単調に見えて全く隙がない。

「《重量倍化》」

「《破撃剣》-[奥義:攻破]」

武器の重量を倍化し相手を押し潰そうとする攻撃をユリウスは奥義で破壊した。

「なっ!」

「その程度か?」

「まだまだぁ!」


***

ガルン・シールデン

常に王国の領域全体を包むドーム型の結界を展開しており、ここ十年の間一度も破られた事がない。また、門から敵が入る可能性はほとんどない。悪意を持って入る生物が結界に触れると焼けてしまうのだ。結界魔法を駆使し、最強の盾として君臨する。

「よろしく〜。最強の盾とか王様が言ってたけど本当かな〜?」

「らしいですね」

直後デュアルが消えガルンの背後に現れた。

振りかざされた彼のナイフはガルンに届く事もなく弾かれてしまった。

「え〜?マジか〜」

何度も攻撃を繰り返すがそれが通じることはなかった。

「はぁ〜......《死神》」

表情を消し、氷よりも冷たい声で囁く。周辺が闇に包まれデュアルの姿が薄れていく。彼の目だけが赫く光りを放っている。

「いくよ」

弾かれるかと思われたデュアルの攻撃は少しずつ結界を溶かしていった。

「ちょ、待って、殺す気ですか!?」

結界の枚数を増やすも一枚一枚確実に剥がされていく。

「おい!やめろ!もう俺でも耐えれない。世界を破壊する気か!あとそこのお前!ガルンを殺す気か!」

戦っていた全員が立方体に捕らえられ動きを止める。

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