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普通すぎる俺の異世界転生  作者: 夜ノ彗
世界探訪
34/76

阻む者と進む者

迷宮を作るという試練を与えられた傑チームは同じ形のピースが存在することに気がつき、形ごとに分ける作業をしていた。一方で反対側へ辿り着くという試練を与えられた実チームは何もステージの変動がないまま約30分が経過していた。

それからさらに1時間が経過して傑チームの仕分け作業が終了した。


「俺たちはどうすればいいんだ?」

開始から1時30分が経過しても何も起きないことでこちらは混乱状態だ。

しかし、今になってステージに変化が現れた。少しづつだが道や壁が形成されていったのだ。やっとかと内心思いつつ現れた道を進みはじめた。


その頃傑達は少しだけピースを置いていた。

1つ目のピースだけは1種類しかなく入り口のような絵が描かれていた。それを盤上に置くと机の上にメッセージが現れた。

その内容はこれから迷宮を探索に来る者がいるので徹底的に潰し、最奥部に入れるなという者だった。このメッセージを見てピースが何種類もあった理由が判明した。それは、敵を潰すための罠を選択するためのものだった。

4人で交代で着々とピースを置いていくと、休憩中だったグランとライトが最初から箱に入っていた謎の球体を調べはじめた。鑑定しても何の情報も得られなかったので押し込めるところがないかを調べはじめた。

「ねぇ〜ライト〜早く貸してよ〜」

「うるさいなぁ。さっきまでずっと触ってたからいいだろ」

と口喧嘩しているとカチッと音が鳴った。すると球体の形が変化した。同じく休憩中の傑はそれを見た時、懐かしさを感じていた。その形はまるで薄型テレビのようだったのだ。

予想通りその物体は映像を映し出した。そこには迷宮を探索に来た人、実達が写っていた。

「俺たちは実達を殺すための迷宮を作るってことなのか?」

「まぁ潰せって事はそういう事だろうね」

「少し難易度を下げて上げるか」

「ダメだよっ!お兄ちゃん達が死んじゃうのはやだけど、試練は迷宮を完成させる事なんだよ!」

確かにそうだ、迷宮は簡単に攻略されてしまったらただの道だ。試練に反してしまう。

実達なら最高難度でも攻略できるだろうか。

出来る、今はそう信じるしかない。それに実なら余裕な気がしてきた。

「よしっじゃあ最高難度を作って実達を追い込もう」

「「おー」」


「ねぇなんかさっきから難しくなってない?」

「確かにそうだね」

先程までのトラップは危険だが命には別状がないような物が多かったが、数分前から発動させてしまったトラップは少し場所がズレていたら、即死するような物が増えはじめた。

慎重に歩みを進めているとだんだんトラップが仕込まれている場所が分かるようになってきたので回避し続けていると、《危険察知》を手に入れさらに安全性が増した。

「あっ宝箱だ!」

ラヴァが宝箱を見つけたらしく、それを取りに行った。ラヴァが持ってきたのはコンパスのようなアイテムで、目的地までの経路を示すという迷宮においてのチートアイテムだった。

《危険察知》とコンパスのおかげでサクサク攻略が進む実達には少し油断が見られはじめた。


「やばいな。実達がどんどん進んでくよ。」

「次のピースからはモンスターの絵があるよ。これどんどん出してこう」

ライトからの提案でモンスターマスを設置していった。そして、モンスターと戦う様子をモニターで鑑賞した。思ったよりも強いモンスターが入っていて、一見ただのスライムだが、高い攻撃能力や異常なまでの腐食効果を持っているといった恐ろしく強いモンスター達だった。

だが、実達はそれを簡単に倒してしまう。スライムの場合はラヴァがマグマで溶かして、液状のモンスターはレンが吸い取ったりと実が動くまでもなく攻略されてしまった。

「次のはもっと強いからこれなら足止めできるんじゃないか?」

つぎに設置されたのは幽霊で、攻撃する時には物理も魔法も使い、基本的には体が透けているため物理攻撃は効かず、影の空間に潜り移動することが可能だ。

傑の予想通り実達は苦戦していた。放出系の攻撃なら当たるのだが、影に潜られては当たるものも当たらない。さらに、時々睡眠効果のある魔法を出すので、それに当たってしまったアビィとレンが眠ってしまった。

実がラヴァに何か指示を出すと、ラヴァは竜化し、眠った2人に覆い被さり自身の形質を変化させると巨大な岩石になった。さらにその上から実が何種類かのスキルを使い3人を守る。その後実は、迷宮をそして空間を揺らし、エネルギーを集めはじめた。そして、一気に全方位に放った。

影という逃げ場を失った幽霊は瞬く間に消滅した。

「もういいや、全部1番強そうなの置いてこ。それで実達の攻略をみよ。どうせ全部すぐ倒しちゃうし」

「そ、そうだな」

おそらく迷宮最奥部にいるであろう強さのモンスター達をポンポンと倒してしまうので、だんだんモンスター達が可哀想に感じていた。

1時間後、実達は無事扉にたどり着きその奥へ入った。その瞬間、傑達の部屋にも扉が現れた。入った先の部屋は、何も置かれていない真っ白な部屋だった。

『攻略オメデトウ。君達ハイイチームダ。褒美を授けよう』

全員にスキルが与えられた。

〜 スキルを獲得しました。

《絆》 チームとの絆の証

    チームメンバーが獲得した経験値量   

    と同等の量を他メンバーで分配する

    チームメンバーのバフを自身にもか 

    けることが可能

    チームメンバーの攻撃に巻き込まれ

    ない

    離れていても思念伝達が可能

《知ノ王》知性を強化し高い思考能力を手に

     入れる

迷宮(ダンジョン)作成(クリエイター)》迷宮を作ることが可能  〜

『デハサラバダ』

その言葉を聞くと実達は迷宮の入り口に転送されていた。

「うわぁは!」

実が転送されたちょうど目の前に彼が改心させた冒険者ブライアンが立っていて。情けない声を上げて驚いた。周りの冒険者達はブライアンと同じように驚いたりその様子を見て笑ったりと盛り上がっていた。

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