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普通すぎる俺の異世界転生  作者: 夜ノ彗
異常と普通
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侵略開始

実たちが指名手配されてから3日後そんなことを知らない彼らは海上要塞(会社)をでてギルドに行こうとしていた。

実が陸から離れたところに会社を置いたため陸まで半日以上かかってしまった。


「なんか街に来るのって久しぶりだなぁ」

傑がそういうのも仕方がない、逃げるためとはいえ4日間も海の上にいたのだ。8人は早速ギルドに向かった。

久々だし楽めの依頼をやろっかななどと考えていると、グランが何か見せたいものがあるらしく服を思いっきり引っ張るのでついて行くと、そこには手配書が貼ってあった。

「え?これって俺たちのこと?」

手配書には傑と実、竜人、ユリウス、そして、社員の半数以上の顔と手配内容が書かれていた。写真と言っても過言ではない絵だった為、バレるのは時間の問題だと思った実は顔を何かで隠すよう伝えた。

「近衛騎士団を襲った店の者どもを捕まえた者には100金貨を支払う?襲われたのは俺らじゃねぇか」

ユリウスが少し大きな声で若干キレ気味で言ったので声を落としてと伝えた。

「顔写真?写真がこの世界にはあるの?」

「その写真ってのはよくわからねぇが、あれは記憶をそのまま書き写す魔法を使ったんじゃねぇか?」

その日からは正体を隠してギルドの依頼をこなしていった。

1ヶ月が経った頃ボロボロの冒険者が息を切らしてギルドに駆け込んできた。

「魔王軍が......この近くまで攻めて来たぞ」

「なに?」「まじか」

「あれってランクⅪ冒険者のマックスじゃねぇか?」

「おいおいマジかよあいつでダメなら俺らじゃ無理だろ」

ボロボロの彼は有名人らしくそんな彼が負けたことで戦意を喪失した者が多かった。

その日は魔王軍は攻めてこなかった。

帝宮からの司令が帝国中のギルドに届いた。その内容は、全ランクⅧ以上の冒険者達を集め魔王軍を迎撃せよとのことだった。その国のトップからの司令には流石に逆えず該当者たちは渋々承諾した。実たちもⅨを超えていたので集結させられた。

指定場所に向かうと纏めている人物に見覚えがあった。

「あいつってグラハムじゃない?」

「そうだな、まずいかも」

深くフードを被り端の方に寄った。そして、演説が始まった。

「魔王軍は我が国の国境近くまで来ている。

奴らに国境を跨がせるな!いいな!」

返事がなかった。

「返事をしろっ!これは陛下からの勅令だ名誉なことだと思え!」

「「おーう!」」

全員がめんどくさそうに言った。


国境付近


「おい、あっちで爆発したぞ!」

確かに前方の森から木が飛び上がった。それと同時に魔王軍と思われる兵士が大量にこちらに向かってきた。その数は集められた人数の十倍ほどだった。

「む、無理だっあんなの!お、俺は降りるからな!」

「貴様っ!敵前逃亡は死罪に値するぞ!」

「俺はこの国に立ち寄っただけだ!国民でもなければ兵士でもないっ!」

「そうか、わかった。やれ」

近衛騎士の1人が男を斬り捨てた。冒険者たちは動揺を隠せなかった。

「ヒャッハー!俺は魔王軍幹部ヴァルガン様ダァー!」

「なんか弱そうなこと言ってるね」

「そうだな」

だが、実力はあるようで巨大な黒い炎で冒険者たちを炭にして行った。

圧倒的な実力者に逃げ出すものもいたがそれに構ってる暇がない近衛騎士たちは応戦するが、とても敵わなかった。

「実、もれ行ってくるよ」

「死ぬなよー」

「ああ。《異常》」

「ん?貴様ぁこの俺様に何をしたぁー?ん?

この感覚は俺様強くなってるぅー!」

「やっちまった、ごめん実、後は任せた。」

傑が異常を使いこなせる日は来るのだろうか、最近は毎回の様に敵を強化してばかりだ。

「《普通》」

ヴァルガンのステータスを自分に加算し彼のステータスを魔人族の普通にしてやった。

何故か強化されたことにはすぐに気がついたのに弱くなったことに彼は気づかなかった。

実がグーパンチで彼を吹き飛ばすと、

「「えーーー?!」」

魔王軍からも冒険者達からもそんな声が出た。グラハムも例外ではない。ヴァルガンが吹き飛ばされたことで魔王軍は撤退していった。グラハムが手柄を取ろうとしたのかヴァルガンにとどめを刺そうとすると、地面に漆黒の穴が開きそこから黒衣を纏い杖を持った老人が現れた。

「ヴァルガンめ調子に乗るからこうなるんじゃ。幹部の座を降りてもらわねばのぅ」

と言い残し気絶したヴァルガンと共に穴の中に消えていった。

「うぉーやったぞー!」

冒険者たちから歓声が上がった。しかし、それを面白く思わないものがいた。グラハムだ。

「ぅおい!貴様らは何者だぁー!......ん?まさか貴様らは、あの時の......」

「やばっバレた。逃げるぞ!」

「捕えろっ!奴らは指名手配中のものだ!」

グラハムが指示を出すが、動いたのは近衛騎士だけだった。自分たちを救ってくれたとも言える人たちを捕まえる気にはならなかったのだ。

無事振り切ることに成功した彼らは船で眠りついた。


帝宮内

「明日、近衛騎士団の再選出を行う。いいなグラハム」

「返す言葉もありませぬ、陛下」

「お前には失望した。再選出には参加するな。わかったな」

「はい......」

奴らめ私に恥を欠かせやがって、許さない。

怒りでグラハムの顔は真っ赤になっていた。


薄暗い場所

「ヴァルガン、言い残すことはないな?」

「俺はまだやれます!」

「もう聞き飽きた、それにおまえの代わりはもういる。消えろ」

「ギャーーー!」

()()様注意すべき者が現れました......」

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