近衛騎士団
最後の部分の会話内容を少し変更
前回手に入れた《テイマー》の能力で竜人たちのスキルを実は手に入れています。
傑の会社内の港に船を止め船から出ると、
「傑さぁーーん!無事だったんですね。心配したんですからぁ」
傑たちが戻った途端、シーナが泣きながら傑の方に走ってきた。危険な海を渡るにあたり心配すぎて毎日泣いていたらしい。
傑がごめん、と謝っている間後ろでユリウスと実がニヤニヤしていた。
「な、ミノル」
「そうだね」
「なんなんだよ!ていうかいつの間にそんな仲良くなってんだよ。実なんかずっと敬語だっただろ!」
と話しているとシーナが笑顔になった。
「ふふっ楽しいお仲間ができたんですね」
「あぁ社長よくぞご無事で。ささ皆が待っております中に入りましょう」
案内されて一同はホールに向かった。広さは一般的な学校の体育館の2倍ほどだという。
そして、そこで実たちの歓迎と傑の無事帰還したことへのパーティーが行われた。皆が楽しく話し食べ飲んでいるときに外で大きな音が鳴った。慌てて傑とユリウス、そして実が外に出るとそこには騎士がたくさんいた。
「あのー、何かご用ですか?」
「私は皇帝近衛騎士団長グラハムだ。ここの責任者を呼べ。」
「俺が責任者ですけど」
「「ふ、ふはははは」」
「お前のようなガキがこのような巨大な店を作れるわけがなかろう。おい横の者お前が責任者だよな?」
とユリウスにそう言った。元々ユリウスの仕事だったわけだからユリウスも責任者でいいのだが、会社を作る時に責任者は傑と決めていたので、傑が責任者だと言った。
「お前が責任者だとぉ?到底信じられんな。まぁいいここが帝国の領土だということは知っているな?」
「はい。知ってますけど」
「ならいい、では本題に移ろう。この店の売り上げの9割を皇帝に献上しろ」
あまりにも横暴な申し出に彼らはポカンとしていた。そして、すぐに気を取り戻したユリウスが、
「9割だと?そんなものほとんど全部じゃねぇか。」
「嫌ならいいんだぞ?その場合この国から立ち去ってもらうがな」
金を出さないなら出て行けと自分勝手なことを言い出すグラハム。傑が2人にどうする?と聞くと、実が1つできるかもしれないことがあるよ。と言った。
「団長さん、海ってどこの国の領域ですか?」
「は?急になんだ、海はどこのものでもない。で?この質問に意味はあるのか?早く決めんか!金を払うか出て行くか」
「傑、この会社を海上に設置しようよ」
「いいけどそんなことできるのか?」
「うん。皆には一旦外に出てもらうけどね」
「わかった。じゃあやってくれ」
と言って社員に外に出るように連絡した。
すると、会社を捨てて出ていくと勘違いしたグラハムが笑顔になった。どうやら金じゃなくてもこの建物が手に入ればよかったらしい。まぁわたす気はないが。
「ふふ、そうかそうか出て行くのかじゃあな」
「はい出ていきますね《無限収納》」
スキルを発動させると会社は船も含めて消えてしまった。それに驚いたグラハム達は、
「おい!これは一体どういうことだ!?出ていくと言っただろ」
「出て行きますよ。でも、誰がこの建物を置いていくと言いましたか?では失礼しまーす」
実たちがその場を去ろうとすると、グラハムが「捕えよ!」と仲間に命令したので実は自分たちの後ろにスキルを使い岩の壁を作り出した。
「な、クッソあいつら舐めた真似しやがって。これは超えられないな、皇帝陛下に報告に向かうぞ!」
騎士団が立ち去ったのを確認して岩の壁を消去した。そして《無限収納》から船だけを取り出し全員を乗せ出港した。
「なぁ実海上に設置するて言ったってどうやるんだ?何か支えを作らないと沈むぞ」
「さっき岩の壁を作ったでしょ、あれを使えばいいんだよ」
船を進めいい感じの場所に着いたので、実がスキルを発動させ土台を作り上げた。そして、その上に会社を設置した。社員たちはその異様な光景に唖然としていた。ふと、傑が思った。海の上って危険なんじゃ?
「実?海獣対策は?」
「あ、忘れてたじゃあ作ってくるね」
会社の周囲に船が通れるサイズの感覚で足場を作りその上にゴーレムを配備して行った。
したから来る可能性を考えて水深20mくらいのところに床を作った。さらに床下部分の気圧を変え入ったら押し潰されるようにした。
そのほかにも雷やマグマなどのトラップを設置して行った。
「どうだすごいだろ!」
「お前スキルは《普通》なのにやってることは異常だな。」
こうして新生傑カンパニーが完成した。
帝宮内
「陛下、不届き者が現れました。」
「ほう、何があった?」
「私共騎士団は最近できた店に調査に向かいましたがそこの者どもに襲われ奴らに逃げられてしまいました。」
「何故お前らが調査に行ったのかは聞かないでおくが。ただの店員に負けるとは私の身が危ないな。その者を指名手配しろ。そして、半月後騎士団の再選出をするとしよう」
「そんな、再選出ですと?わ、私はまだやれます故考え直してはいけないでしょうか?」
「だめだ、それに誰も参加してはいけないとは言っておらん。それにまだやれるというのならまた、団長の座を勝ち取ればいいだけではないか」
傑たちの知らない間に嘘の情報が皇帝に渡り指名手配までされてしまった。




