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遠野 三雲  作者: 雨世界
73/82

73 告白。人を信じるということ。

 告白。人を信じるということ。


 それから二人が川沿いの土手の上の道を大きな橋のところまで、移動すると、そこには二人の鞠と透と同じ、三津坂西中学校の生徒の姿があった。

 その二人とは、鞠の親友の小舟南と、……それから、南の恋人であり、鞠の初恋の人でもある大橋綾くんの二人だった。


「鞠。……それに、吉木くん」

 二人と出会って、南を驚いた顔をした。

「久しぶり。三雲さん」

「……うん。久しぶり。大橋くん」鞠は言う。

 そんな南の横には、いつもの顔をした、いつもの大橋綾くんがいた。大橋くんは鞠にそう挨拶をしたあとで、「そちらの人は? うちの生徒みたいだけど?」と吉木くんに声をかけた。

「初めまして。音楽部所属で三雲先輩の一年後輩の二年生。吉木透です」と吉木くんは大橋くんにそう言った。

「一個下なんだ。なんだか、背も高いし、全然そんな風には見えないね。よろしく、吉木くん」

「はい。よろしくお願いします」

 そう言って、大橋くんと吉木くんは軽く握手をした。手を差し出したのは、大橋くんからだった。

「なにしているの? 今、帰り?」

 ようやく平然を取り戻した南が、いつもの調子で鞠に言った。

「うん。今、音楽部の練習が終わって帰るところなんだ」と鞠は言った。

 それから、「ふーん。あなたが鞠の言っていた噂の吉木透くんか」と鞠の隣にいる透を見ながら南は言った。

「初めまして。吉木透です」と透は南に自己紹介をした。

「私は小舟南。鞠に聞いていると思うけど、鞠の一番の親友だよ。これから、よろしくね」と透に言って、大橋くんと同じように透と軽く握手をした。


 透の紹介が終わって、それから、「せっかく会ったんだから、ちょっと話でもしていこうか?」と大橋くんが言って、「せっかくの機会だから、僕も大橋先輩や小舟先輩ともっと話がしてみたいです」と透が言って、なんだかいつの間にか四人で少し、話をするような流れになった。

 四人がいる大きな川の土手の上の道からは、そこから降りて、少し歩いたところに一件の三津坂西中学校の生徒たちがよく立ち寄る有名な駄菓子屋『二つ橋』があったので、そこに四人で寄ることにした。

 二つ橋に着くと、そこに三津坂西中学校の生徒は、誰もいなかった。(それはすごく珍しいことだった)

 そんな二つ橋の店内を見て、「貸切だね」と嬉しそうな声で南が言った。

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