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チェリーブロッサム王定都市

「光莉たん,,,おなかすいたにゃ」

空色の髪の全体的に白っぽい猫のような少女が聞く

彼女はステラ。聖獣族の少女でしぐさや口調もどことなく猫っぽい

ステラと話している和服の少女は加賀美光莉

コーデリア魔術学園では魔術を学ぶ

そして今は攻撃系魔術の授業中である

ステラの専門は強化魔法だが今日の授業はもう終了している

「私もおなかすいたー 授業が終わったらなんか食べに行かない?」

光莉もおなかが減っているようだ

皆さん!今日は火炎魔術を学習します。

すでに編める人はやってみてください

できない人はこっちに集まってください

先生がよく通る声で指示を出す

光莉は手の中に小さな炎を作り出す

ステラが何かをつぶやくと光莉の手の中の炎は

大きく燃え上がる

にゃー!!

驚く光莉の横でステラはうれしそうに笑う

ステラの編んだ魔術は使っている魔素の量を強制的に変えることで対象を強化させる

普段は強化魔法として使うのだが

こうして悪戯にも使える

悪戯好きのステラにはうれしい魔術だったりもする

「どう?どう? びっくりしたにゃ?」

「もう! ステラちゃんったら

びっくりするにきまってるじゃない、ただでさえ制御しにくい火炎魔法を強化するなんて!」

「にゃーそんなに怒らなくてもいいにゃー、終わったら食堂のパンケーキおごるにゃ

許してにゃー」

「むーー パンケーキ,,,許す!!」

そんなことがありながらも無事に授業が終わる




ここはフェルティア王国、チェリーブロッサム王定都市

コーデリア魔術学校がある都市

ここではだれもが自分で生活をする

自分でクエストと呼ばれる依頼を受け

報酬としてお金をもらう

光莉とステラもそうして生活している

二人一緒に。


「光莉たんお風呂入るにゃー。一緒に入るにゃ?」

「うん。入るー。さきはいっててー」

光莉の服は違う世界では一般的に着物と呼ばれている。

光莉曰く、かなり脱ぎにくいらしい

光莉が服を脱ぐときれいな肌が見える

普段はほぼ日に当たらないので真っ白だ

彼女の白い肌を温かいお湯が伝う

「ステラちゃん、あっち向いて。背中流すよ」

「ありがとにゃ」

「にゃー! どこ触ってるにゃ? くすぐったいにゃー!」

光莉は後ろから胸を撫でる

昼の仕返しだよ♪ と言わんばかりの笑顔で


「ちょっと露天風呂に行ってくるにゃ」

疲れ果てた顔でステラが言う

ところでここの風呂がこんなに広いのは、昔この家は王国貴族の別荘だったところだったのを安く買えたからだという

家の庭はちょっとした公園くらいの広さがある。


明日からは夏休み

長期休暇になると学生向けにたくさんのクエストが発行される

光莉とステラはどのクエストを受けるか相談していた

「私はこれがいいにゃ」

ステラがひとつのクエストを示す

〇月光草の調達〇

月光草は様々な薬品の材料として使われる

普段はほかの草と混ざってわからないが夜になると

淡く光りだす。なので夜のほうが見つけやすい

月光草自体に危険性はないので

クエストランクは最低の1となっている

だがたまにグラススライムが出現する

ぬめぬめして割と気持ち悪い

「じゃあ明日の夜だね、お休み」

「お休みにゃ」

もう遅いので二人は寝ることにした


―翌日

「暇にゃ」

「暇だよ」

クエストは午後からなので朝から暇を持て余している二人

宿題などというものもないのですることがない

「そうにゃ。第2指定地区でなんか狩るにゃ」

「そうね、あそこは強いのはあんまりでないからいいかもね」

「そうと決まれば早速行くにゃ」


―第二指定地区

一面の草原地帯で地域指数は下から二番目のE

あまり強いモンスターは出てこないが

たまに,,,


「じゃあステラちゃん、始めようか」

「にゃあ!」

「いるにゃ、2時方向距離1200 トキシックコボルドにゃ」

「わかった。強化をお願い、」

「ブースト!!」

光莉は力が湧き上がってくるのを感じた

「フローズンストライク!」

魔素の変換効率がいい、ステラもどんどん強くなっている

光莉の魔法はコボルドの脚に当たる

コボルドはよろけるが倒れない

「まずいにゃ、反撃くるにゃ、光莉たん!」

光莉は全身に力を入れる。

トキシックコボルドの毒はかなり強い。

まともに当たれば死に至ることもある

だが衝撃が来ない

「間に合ったにゃあ!」

「ステラちゃん!でもどうして、何の術式も組んでないんじゃ」

「ふふふ、無詠唱術式にゃ、こっそり練習したにゃ」

「すごいじゃない!」

「にゃー」

ステラがうれしそうな声を出す

「でもまだにゃ、コボルドは生きてるにゃ、行くにゃ」

「いくよっ、ソードレイン!!」

ステラによって強化された魔法製の剣がコボルトの全身に突き刺さる

コボルトは空気に消え体は魔素となる

剣も消えてなくなった

「終わったにゃあ」

「お疲れのわあぁぁぁ!!」

地面が揺れ、

地面が裂ける

鱗が見える。

「にゃー!何にゃ?」

「殻龍ヨルムンガンドだ。王国指定生物26位 こんなところにいるなんて」

「ごめん、今までありがとね」

「にゃ。光莉と一緒ならどこでも行くにゃ」

「ステラ,,,」

二人は強く目をつぶった


「睡蓮、花言葉は破滅。万物に滅びを与える。私が美しく散ることはなくただ破滅に向かい走るだけ。」

「リリエ・スフィア…」

頭上に映る大きな睡蓮

それがヨルムンガンドを包み込み睡蓮ごと消滅する


「あなたたち…大丈夫ですの?」

「はっ」

「にゃ!」

「どうして生きてるにゃ?」

「私が倒したのてすわ」

「あのヨルムンガンドをにゃ?あれは王国指定生物にゃ。たった一人でやったにゃ?」

「そうですわ」

「助けていただきありがとうございます。ところであなたは?」

「王国護衛隊第5遊撃魔術部隊所属のアルティマですわ」

「第五遊撃部隊のアルティマって、アルティマ・エスタヴェールにゃ?」

「そうですわ。この私がエスタヴェール家84代目当主アルティマ・エスタヴェールよ」

「エスタヴェール家って言ったらフェルディアの貴族じゃない」

「にゃあ」

「ところで」

「はっ、はい!!」

「にゃ!!」

「そんなにかしこまらなくてよくってよ?

 普通に接してくださいな」

アルティマが二人に微笑みかける

「あとアルティマって呼んでくれて結構よ」

「そうそう君たちの名前を教えてもらえるかな」

「ステラにゃ」

「光莉です」

「ステラちゃんは聖獣族ですの?」

「そうにゃ」

「光莉ちゃんは人類族ね」

「そうです」

「あっ、そうですわ。明後日の正午、王城の第7門の前に来ていただけるかしら」

「君たちとちょっと話したいことがあるの」



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