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序章 コンクリートジャングル
『来ないねぇー』
同僚の田中リサが何時もの様に愚痴ばかり言っている
「仕方が無いでしょそれが仕事、報酬分は働かないとまた室長の機嫌が悪くなるわ」
そう返すとリサは
『相変わらず熱心ねぇー、そんなんだから彼氏の一人も出来ないのよぉ っても仕事が彼氏のサクラはそんな事気にしないかぁ~アハハ』
などと言う、全くコイツはデリカシーってモノが無いのだろうか
もっともこんなチャラチャラした女になる気など毛頭無いが。
私の名前は深山サクラ 一応は警部補だ… 一応と言うのも先日昇進したばかりなのだから。
「リサ、一応貴女より階級は上なのよ 田 中 巡 査 部 長 ?」
ちょっと皮肉混じりにそう返すと悪びれずにリサは
『あ~やっぱり気にしてるぅ~』
もうコイツの相手をするのは時間の無駄か、そう思い私は与えられた仕事の張り込みに集中することにした。