長雨の事
長雨の事。詩のようなもの。
さっき漢詩を投稿したら、何故か筆が進んでこれができた。
鈍色の雲が厚く天を覆い、蕭蕭と降っていた小雨はいつしか霖となり、またいつしか轟轟と降る大雨となる。
地を打つ雨粒は石苔を穿つが如し。
風に吹かれる木々は枝を撓ませ、竹は撓り、草は打ち寄せる波のよう。
澄んだ水を流していた川は、土や砂に濁り岸の葦を押し倒し、流し去り、魚影もみえぬ。
山々に咲き誇る藤は垂らした紫の花を雨に打たれ風に吹かれ、散り散りに。
もう、じきに梅実も熟す梅雨となる。
庭前の樹陰には今年も紫陽花が咲くだろう。
あぁ、庭先に水琴窟を作ろうか。
少し降る小雨は趣があり好いが、降り続く霖は鬱陶しいものだろう?
雨音のなか水琴窟の澄んだ奥深い音が響くのならば、霖も悪くない。
きっと琴を弾くよな澄んだ音色で苔むすような気持ちを晴らしてくれるだろうから。
水琴窟は茶室や日本庭園の蹲踞など水回りのそばに作られる仕組みで、壷や甕のような物の底に孔を開け、地中に伏せて埋めた物。底に開けた孔から水がしたたると、内部で反響して弦楽器をはじくような美しい音がなる。
読んで下さりありがとうございました。