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プロローグ的な何か

 高校デビューの後日談も済んでないのに他にも手を何故出したか?

 双子の親を書いてて、馬鹿やりたい時にできないフラストレーションをぶつける場が欲しかったの……(泣)

 意気揚々と地上、トトランタに降り立つ少女と、少女から女と呼ばれる階段を登り始めたような少女の2人がいた。


 1人は、年頃、14,5歳といった腰まである金髪の頭頂部の跳ねた一本の髪をピコピコさせている。瞳は空色の澄んだ色をさせ、楽しげな感情が表に出ていていた。


 もう1人は、成人を迎えそうな年頃の少女で、栗色の髪を短めに刈ってあるが、一房だけ、胸の辺りまで伸ばしている髪を今も、溜息を吐きながら触っている。


 スタイルも素晴らしく、もう一人の少女も良いスタイルをしているが、あくまで、成長前と考えれば、といったもので、こちらの少女のスタイルは完成の域であった。


 その少女は、憂いが帯びる表情をしながら、隣に立ち、前方に見える街を眺めて嬉しそうにする少女を見つめる。

 目の前の少女は、もう我慢ができないとばかりに、ピョンピョンと飛び跳ねると、溜息を吐く少女に話しかけてくる。


「ねっ、ねっ、ホルン。もう私はすぐに街に行くべきだと思うのですぅ! 思い立ったら、即行動が私の美点だと言われてるのですぅ~」

「そんな事、誰が言ってるの、私は初耳なんだけど? ちゃんと考えてから行動しましょう、と言われている姿は数えるのも億劫なほど見てきてるけど……」


 憂い顔の少女、ホルンは、一房の髪を弄りながら、目の前のアホ毛がピコピコさせる少女を呆れるように見つめる。


 ホルンの言葉を聞いた少女は、「心外なのですっ!」と両手を突き上げて、怒ってます、とアピールしてくる。


「心外って言われても……神々会議で、言われたばかりじゃないの」

「そんな、昔の事なんて忘れたのですぅ~」


 その神々会議が終了して30分も経っていない。都合の悪い事は、サクッと忘れるのが十八番の少女にホルンは頭痛を覚えて、コメカミに指を充てて耐える。

 この子と接するようになってから、何度となく耐えてきた痛みだ。でも、だからと言って、平気になる事はないらしい。


 溜息を再び吐くホルンを見て、少女は騒ぎ出す。


「細かい事はいいのですぅ! すぐに街に向かおうなのです!!」


 ホルンに指を差してくる。


 色々、諦める覚悟を完了させているホルンは、焦れて、出発し出した少女を呼び止める。


「もう、分かったから、ちょっと待ちなさい。街に行く前に、まずは領主に身の証を証明させるモノを作らせるのが先でしょ?」

「し、知ってたのですぅ。ホルンが覚えてたか確かめるために、演技をしたのです」


 相変わらず、嘘を吐くのが下手な友達を苦笑いで見つめる。


「そう、それはありがとうね。じゃ、行きましょうか? シホーヌ」


 少女、シホーヌは嬉しそうにホルンの手を取り、「で、領主のお家はどっちなのですぅ?」と色々、台無しのセリフと気付かず言ってくる、手のかかる友達に微笑みながら、指を差す。


 シホーヌは、行き先が分かると輝く笑顔を振りまき、ホルンの手を引いて、急かしてくる。


 そんな、シホーヌを見つめるホルンは思う。


 シホーヌの人として生きる第2の神生に幸あれ……

 感想と誤字は受け付けますが、突っ込みは遠慮させて頂いてます(笑)

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