表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
花咲くハルに逢う  作者: 直弥
第二章「最後の再会」
11/23

その5

 結局。病院からひたすら三時間歩き続け、二人は錬の部屋にまで帰って来た。時刻は既に午後八時を回っており、加えての歩きっ放しで腹の虫も号泣し始めていた。なので、錬としては一刻も早く飯にありつきたかったのだが、ハルは、

「まず先に掃除をします」

 と言って聞かなかった。錬の部屋の散らかり具合はハルの想像に相応するレベルを相当に超えており、彼女曰く『こんな部屋で食事は出来ません』と思える、思わされるほどの惨状であるらしかった。確かに、ゴミ屋敷とまではいかないものの、駄目人間の典型的な散らかり様、汚れ様であることは、錬自身否定できない事実であった。

「よくもまあここまで……。静香が心配になるのも分かりますよ。あの掃除機はオブジェかなにかですか?」

「いや、機能美溢れた実用品だけど」

「前に使ったのはいつですか?」

「さあ? 僕が来る前からあったことは知ってるんだが」

「つまりアナタがこの部屋に入ってからは一度も使っていないと? 掃除機をかけていないと言うのですか!? あまりにも不衛生です! いえ、ここまでくるともはや不摂生です!」

 ハルは怒っていた。錬は怒られていた。

「さあ、掃除しますよ! 勿論、レンさん……いいえ、レンも手伝うのです!」

「え? いやまあ、一緒に掃除するというのは全然構わないんだけど。この部屋の惨状は僕をさん付けしたくなくなるほどに酷いのか?」

「酷いです」

 即答であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ