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綺石のクラウン  作者: もももか
第十三章 『アメジスト』
129/145

I

快晴の空。

風のない空間。

白と黒の石が敷き詰められた床。

果てなく広がるロイヤルゲームの決闘場に見える人影。

嫉妬エンヴィーピースの所持者、七国王ヘプターク・プラチナ。

そして、彼女の生贄サクリファイス・アメジスト。

七国王ヘプターク・アレキサンドライトは歩み寄る。

足を進める度、銀の甲冑の重々しい足音が響いた。

彼の後ろ姿を、生贄サクリファイス・ルーベライトは祈るように見つめる。

アレキサンドライトとは対照的に、黒い鎧を纏うアメジストも、静かに足を進める。

互いに一定の距離まで来ると、相手を見据えた。

「サンドライト国王・アレキサンドライトだ」

「……シャーマナイト騎兵団所属・騎士アメジスト」

「前回の約束だ。今宵のゲーム、私は二つのピースをかける。私と、彼女のピースを」

紫の瞳が、ほんの一瞬ルーベライトを見た。

薔薇色の瞳と目が合った。

「私には夢がある。その夢のために、お前には負けない」

アメジストは何も言わず、鞘から剣を抜く。

長く、幅の広いバスタード。

静かに構える姿から、気迫が伝わってくる。

アレキサンドライトも静かに腰の剣を抜く。

友から託された、青のクレイモア。

アメジストに切っ先を向け、構えた。

「どっちも負けられない運命の一戦!はっじめっるよー!!」

死神・ルシファーは何時もの調子で声を張る。

「王様だ〜れだ?」

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