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I
快晴の空。
風のない空間。
白と黒の石が敷き詰められた床。
果てなく広がるロイヤルゲームの決闘場に見える人影。
『嫉妬』駒の所持者、七国王・プラチナ。
そして、彼女の生贄・アメジスト。
七国王・アレキサンドライトは歩み寄る。
足を進める度、銀の甲冑の重々しい足音が響いた。
彼の後ろ姿を、生贄・ルーベライトは祈るように見つめる。
アレキサンドライトとは対照的に、黒い鎧を纏うアメジストも、静かに足を進める。
互いに一定の距離まで来ると、相手を見据えた。
「サンドライト国王・アレキサンドライトだ」
「……シャーマナイト騎兵団所属・騎士アメジスト」
「前回の約束だ。今宵のゲーム、私は二つの駒をかける。私と、彼女の駒を」
紫の瞳が、ほんの一瞬ルーベライトを見た。
薔薇色の瞳と目が合った。
「私には夢がある。その夢のために、お前には負けない」
アメジストは何も言わず、鞘から剣を抜く。
長く、幅の広いバスタード。
静かに構える姿から、気迫が伝わってくる。
アレキサンドライトも静かに腰の剣を抜く。
友から託された、青のクレイモア。
アメジストに切っ先を向け、構えた。
「どっちも負けられない運命の一戦!はっじめっるよー!!」
死神・ルシファーは何時もの調子で声を張る。
「王様だ〜れだ?」




