表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
綺石のクラウン  作者: もももか
第十二章 『オニキス』
121/145

XII

外で待っていた馬車の戸を開けると、最愛のペットが鼻を鳴らして出迎えた。

「ぷぎー」

「ピーちゃぁ〜ん!可愛いでちゅね〜!良い子にちてまちたか〜?」

破顔しながら抱き上げ、頬ずりするスギライト。

思う存分なでなでした後、ぷぎーと一鳴きする黒い子豚の頭にちゅっとキスをしてやる。

「お帰りなさい。お話は纏まりまして?」

豪華絢爛の馬車の中、一人座るマリアライトは優雅に扇を仰ぎながらスギライトに尋ねた。

「えぇ。アイオライト様も今回ばかりは一人でどうする事もできないのでしょう。じっくり話を聞いていただけました」

意味を含んだ物言いに、マリアライトは口角を上げる。

馬車に乗り込み、茶受けとしてもらってきたクッキーを差し出すと、黒豚のピーちゃんはガツガツと食べ始めた。

それを満足気に眺めながら尋ねた。

「お前の方はどうでした?」

「えぇ。楽しくお話させていただきました。居ても立ってもいられないのは皆様同じのようですわ」

「果たして、上手く乗ってくるでしょうか?」

「あの小娘の事ですもの。きっとわらわの言葉を気にしてるに違いありませんわ」

「流石は我が妻、良く出来たレディですね」

「当然ですわ!オーッホホホ!」

傍にあったワインボトルを開け、グラスに注いでやる。

それをスギライトに渡すと、彼は勝ち誇った笑みを浮かべる。

「チャロアイトの勝利に」

「乾杯」

二つのワイングラスがカチリと鳴った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ