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綺石のクラウン  作者: もももか
第十二章 『オニキス』
110/145

I

まだ夜空に明星が輝く前。

真夜中の帳に黒い影が舞い降りる。

一糸纏わぬ褐色の女が横たわる隣、上着一枚を簡単に羽織り煙管に火を付ける。

「そうか……あの野郎、いい気味だ」

「カーネリアンさん、これはチャンスですよ!」

紫煙を燻らせながら、アンデシン領主・カーネリアンは死神・アスモデウスの言葉にニヤリと口角が上がる。

同じ刻、東国連合・フローライト城にも死神が舞い降りる。

窓辺に現れた死神・マンモンの言葉を聞き、フローライト国王・ジェダイトは耳を疑った。

「それは誠か?」

驚くジェダイトの前、マンモンは静かに頷いた。

また同じ刻、中立国・アラゴナイトにも黒い影が舞い降りた。

黒い毛並みの良いクマのぬいぐるみ。

愛らしい姿と仕草で事を伝えると、王子・トパーズは眠い目を擦りながら不機嫌に言った。

「お前、また嘘ついてるんじゃないだろうな?」

「失敬な!私がいつ坊ちゃんに嘘をついたんです?」

死神・ベルフェゴールは欠伸をかみ殺すトパーズに必死になって事を伝えた。

さらに同刻、西国同盟・チャロアイトにも死神は舞い降りた。

死神・ベルゼブブの言葉を寝室で聞いた国王・スギライトは込み上げる笑みを隠さずにいられなかった。

「やはり、優しすぎるのも問題がおありのようで」

「天は貴方を見捨てていない。この機会、生かさないわけにはいかないわ」

隣のマリアライトが勝ち誇ったように告げ、スギライトの目にも野心の火が灯る。

そして、西国同盟・ラズライトにも死神が舞い降りた。

徹夜で公務をこなす王子・アイオライト。その彼に一息ついてもらおうと水を持ってきた妻のセレスタイト。

二人は死神・サタンから告げられた言葉に驚愕した。

ショックのあまり、セレスタイトは前のめりになってサタンに問い詰める。

「そ、そんな……!何かの間違いじゃないんですか!?」

アイオライトは持っていたグラスを床に落としてしまった。

ガラスが粉々に砕け、床に散らばる。

「アレクが……負けた……!?」

七国王ヘプタークの一人、サンドライト国王・アレキサンドライト。

彼がロイヤルゲームで敗北したという話は、夜明けを迎える前に全ての七国王ヘプタークへと知らされた。

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