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雨の日 壱

雪染妃沙は男にモテる。

第一印象はこんな感じだっただろう。道を歩けば通りすがる誰もが振り向き息を止め、我に帰りやっと呼吸を開始するような。肌は雪のように白く胸の辺りまである美しいブラウンの髪。まるで人形のような人物だった。

そして、僕もその彼女に見惚れていた存在だった。

彼女はよく学校内にある第二図書館にいた。窓越しに見える彼女の姿は、何処か儚げで何やら嬉しそうに見えた。そんな彼女を眺めるのが僕の放課後の楽しみで、彼女と会話を交わすなんて一生ないようなことだと考えていた。


そんな僕と彼女の出会い。聞いてくれるかな?

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