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Prologue

日差しの差し仕込む窓辺で、今日も貴方の夢を聞く。友人との夢や休日の夢。楽しそうに話す貴方は……

「綺麗ね……」

ボソッと呟く私の言葉に、貴方は不思議そうに首をかしげる。

私に無いものを持つ貴方に憎らしいほど憧れてる。きっと私はどうかしてるんだわ。

貴方の顔を眺めながら素敵な夢を聞く放課後、生きてる中で一番美しい時間。

あの大きな空に輝く星よりも、宝石なんかよりも美しい。何にも負けないくらいの貴方の夢

「私も見てみたいな」


学校は小さな監獄だ。

個性なんてものは切り刻まれ教師の教える一つの事だけを記憶していく。こんなにもふざけた時間を多く過ごす私たちは、逆らうことも許されず、ただ従う事だけを記憶させられる。

私はそのお手本と言ってもいい存在だろう。教室では静かに読書をし、誰かと群がることもなく一人で行動し、教師に反抗せず従順に、テストでは平均より少し上の点数を採る。

授業の妨害をする生徒や群がり五月蝿いだけの傍迷惑な会話を繰り広げる女子たちと違う。


誰にも不快に思われない程度の行動しかとらない。


だから私はカラッポだ。




「ねえ、啓悟くん。今日はどんな夢をみたの?」


もっと私に夢を教えて?

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