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第三夜


七度記憶を失ったシアは其れでもイオを信頼してくれた。其れが泣きたくなるほどにイオは嬉しかった。


世界が滅ぶ日が近いのかイオにすら其れがわかっていた。加護持ちは世界の影響を受けやすい。其れゆえにイオも体が怠かった。


その日までシアと共にいる。其れがイオの願い。其れを阻むものは何人とも赦さない。


以前加護持ちで世界の意思に逆らおうとしたものがいた。其れはイオに協力してほしいと声をかけてきた。


其れをイオは断っていた。其れが生きる未来が見えなかったから。


その存在に賛同した加護持ちもいた。その幾人かとその加護持ちは世界に挑んだと聞いた。


そこでその存在は途絶えている。噂にすらならず人々は囁くことすら恐れた。


どうなったかなど聞くことすら無意味だった。消されたのだろう。


加護とは呪いであり鎖なのだ。この身を世界が識別し縛る。忌々しい呪縛。そうイオは知っていた。


どれほどに命が滅びを望まぬとも世界はとうに選択していて其れを変える気などないのだ。


あまねく全ての命が生きたいと叫んでもその声は届かない。世界は選択を赦しはしないのだから。


終わる日まで二人共に終わるのなら一緒に終わろう。記憶を失う前のシアとの約束を


其れをよすがに今をイオは生きる。泣くことも嘆くことももうできなかった。






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