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5話 「ええ。生活の為です」

遅くなりました!すみませんm(__)m


それと前回に比べてかなり、短いです

「お兄様?どういう事で御座いますの?」

「えーっと…」


私はシタリス様から向けられる助けの眼差しを無視し、お茶を入れる。今、サリー様が私が話した全ての事をシタリス様本人に確認中。先程、部屋を訪れたフレイアル殿下はソファでその光景を眺めておられます。…助けては、いないわ。


「どうぞ」

「ああ、ありがとう。本当に侍女をやっているんだな」

「ええ。生活の為です」


私はフレイアル殿下のお言葉にそう答えた。私はここまでフレイアル殿下と会話ができるようになりました。…全く嬉しくないのだけど。第一、こんな庶民の、しかも素人に近い人を何でサリー様の部屋付きにするのよ。


「エルー、お兄様にお茶を」

「かしこまりました」


私は一礼してサリー様とシタリス様のお茶を用意する。何故か愛称でサリー様に呼ばれている私。フレイアル殿下によれば、サリー様が誰かを愛称で呼んでいる所を初めて見たと言ってらっしゃいますが…全く嬉しくないのよ。少なくとも他の侍女さんより好かれてるって事でしょ?…嬉しくないわね。


「サリー様。御用意できました」

「そこに置いといてちょうだい。さぁお兄様。お茶でも飲みながらお話をいたしましょう」


満面の笑顔で言うサリー様。その笑顔に顔がひきつるシタリス様。しかし、その笑顔を見せられて断れるはずもないシタリス様は渋々ソファーに座った。サリー様はフレイアル殿下を見ると微笑んで、言った。


「フレアお兄様は侍女さんとお知り合いなんですか?」

「ああ、二度会っていてな。それがどうかしたか?サリー」


流石フレイアル殿下。回答に困ることなく返事したフレイアル殿下は逆にサリー様に聞き返した。


「いえ、何もありません。エルー菓子は…」

「御用意にしおります。ハーブのクッキーでよろしいですか?」

「ええそれで。こんなに優秀な侍女、なぜ今まで見かけなかったのでしょう」


優秀?…褒められているはずなのに私はその言葉をいただいても全く嬉しくないのはどうしてかしら?


「それは彼女が部屋付きや、表に出る仕事をしていなかったからだろう」

「そうなのですか?それなら仕方ありませんわねぇ。さて、お兄様。そろそろ本当の事を教えてくださいますか?それくらいの事、直ぐに言ってしまっては?」


私はサリー様とフレイアル殿下の間に菓子を置く。と同時に、シタリス様を見て首を横にふった。それはもう言ってしまっては?っという合図。シタリス様はそれを読み取ったのかとても沈んだ顔になった。


「サリー…話さなきゃダメかな?」

「お兄様はその程度の事で私に隠し事をなさるのですか?」


疑問を疑問で返され、シタリス様は俯いた。そして決心したように顔を上げると、サリー様に話し始めました。サリー様はシタリス様をじっと見て話を聞き、フレイアル殿下はそんな二人を見て優雅にお茶を飲み、私はそんな二人に目をやることもなく、淡々と侍女さんがやる仕事をやっている。


―――――――


シタリス様がサリー様から解放された頃、サリー様のお部屋にある男性が現れた。多分、宰相様。宰相様はサリー様のお勉強を教えてらっしゃると、サリー様ご本人聞いた。


「初めましてエルシアさん。ネファリス・ロードと言います。サリー様のお勉強を見させてもらっています」

「初めまして宰相様。エルシア・サマーニと申します。本日からサリー様のお世話を任されておりますので、以後お見知りおきを」


私はそう言って一礼する。宰相様は笑顔で一礼した。…ヤバイヤバイ。その美貌は誰もが見とれ、惚れるものなのだろうけど、私にとっては厄介な人にしか見えなかった。それからサリー様はお勉強を始め、シタリス様とフレイアル殿下は優雅にお茶を飲みながら、その姿を見ておりました。


「エルシアちゃーん。お茶ちょーだい」

「分かりました。フレイアル殿下はどうなさいますか?」

「あぁ頼む」

「はい」


私はコップを下げて新しい物へと変え、それにお茶を注ぐ。途中、シタリス様の邪魔が入ったものの、シタリス様を相手にしながら、お茶を入れる。邪魔をしてくるシタリス様にキレなかった私を褒めて欲しいものだ。


「お待たせいたしました」

「ありがとう」


フレイアル殿下はそう言ってお茶を取る。思ったのだけれど、フレイアル殿下は必ず、何かをしてくれた相手に対し、お礼を言う。そんなの当たり前だと思うかもしれないけど、実際には全く違う。他国のある国では当たり前のようになっている侍女さんの名前すら、覚えていないらしいのだから。それに比べればフレイアル殿下は優しい方だと思う。王族にしては。


「どうかしたか?」

「あ、いえ。申し訳ありません」


どうやら私は考えている間、ずっとフレイアル殿下の顔を見つめていたようだ。私は謝罪の言葉を述べ、またまた、侍女さんの仕事を淡々とこなしていく。

近々、キャラ紹介を出そうと思っています。

えーっと、主人公と作者が進行で進めていく形で。


出すのは、エルシア、アイサ、フレイアル殿下、シタリス様の4人。


サリー様とネファリス様は登場が少ないのでまた多くなったら。

そういや、アイサの名前出してないな。

なんて思ってたらキャラ紹介書けばいいんじゃね?

という発想に達しましたw


最近、忙しいので、毎日更新は難しいと思いますが、1週間に何回かは更新するのでよろしくお願いします!


…今思ったら、フレイアル殿下もそんなに出てないな…

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