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8話 「お勉強はされないのですか?」

遅くなりました!!


短いですが、どうぞ

サリー様は未だ、はしゃいでます。ここらへんは子供らしいなと思う。でもね…?


「サリー様!お勉強をしてくださいませ!」

「ちょっとネファリー!いい気分なの!邪魔しないで!」

「サリー様…」


必死に勉強するように説得するネファリス様のお姿が、虚しいわ…先程から、喜んで勉強が手につかないサリー様。それを叱るネファリス様。その様子を苦笑しながら見ているフレイアル殿下とシタリス様。私はというと、その光景を眺めながら侍女の仕事をしている。


「エルシアさーん!」

「…どうして私を呼ぶのでしょうか?ネファリス様」


諦めたかと思いきや、私を呼んだネファリス様は何故か私の手を取って助けを求めてきた。


「エルシアさんが言ったらすると思うんです!お願いします!」

「…あの、結果は一緒になると思うのですが」

「大丈夫です!エルシアさんなら!」


…私はどれだけ期待されているのかしら。無駄だと思うのだけど…私はネファリス様の勢いに押され、サリー様の元に向かう。サリー様は鼻歌を歌って踊っている。…それだけ嬉しいのかしら。


「サリー様」

「何かしら!エルー!」


嬉しそうに振り向いたサリー様に、私は言う。


「お勉強はされないのですか?」

「…しなきゃいけない?」


しょんぼりしていうサリー様。そこで私は思った。サリー様はお勉強が好きではないのだと。まぁそうでしょう。この年頃ならば外で走り回りたいのでしょうね。私は暫く考えて言った。


「お勉強が終わりましたら、菓子を食べてからお城を探検いたしましょう」

「本当!」

「ええ。本当でございます」

「約束よエルー!さぁネファリー!さっさと終わらすわよ!!」


簡単に食いついたサリー様。…わかりやすいわね。私は苦笑して元の位置に戻る。すれ違う時、ネファリス様にお礼を言われたが、微かに寒気がしたのはなんだったんだろ…?私は首を傾げながらサリー様が必死に勉強する姿を眺めていた。



――――――――――――


侍女の仕事が全て終わり、家に帰った私は久しぶりにゆっくりした。サリー様が寝るまでが侍女の仕事で、それまで帰ってはいけない。普通は侍女塔ってところで寝るんだけど私は侍女塔が苦手で…仕事に遅れないならいいと、許可を取って自分の家に帰っている。


「つっかれたー…」


私はベッドに身を投げ出す。柔らかくなく少し硬いベッド。私の胸元で金色のロケットペンダントが跳ねた。私が唯一、常に身につけている物。まぁいわゆる形見って奴かな。私はそれを手に持ち眺めた。勿論中の絵を。


「兄様達、今頃、どんな大人になってたのかなぁ…」


私の呟きは暗い静かな部屋に消えていく。誰にも届くことなく、静かに。後、数日が経てば、あの日がやってくる。私にとって最悪な一日が。この国に来てから、私は自分の情報を探れらないようにブロックしてきた。自分が母国の生き残りだと悟られないよう、ブロックしてきた。


この世界には『魔法』がある。しかしそれは限られた一部の人間しか使えない。だから一般人の私は使えない事になっている(・・・・・)。使えるのは、先代から魔法を引き継いでいる人間、魔法師の卵。魔法師。それに表立って魔法が使えると公表していない者。私は表立って公表していない者の類に入る。情報をブロックしたのだって、そういう為にある魔法。自分の魔力の存在を消す魔法だってある。


私の家系はご先祖様から魔法が使える。兄様達も使えるし、勿論、お母様達だって使える。私と兄様達は魔法を使える者同士の間に生まれた子供。つまり、使えない者と使える者の間に生まれた子より、力が強いらしい。だから大抵の魔法は使える。私の場合はもっと他の魔法も使えるんだけど。まぁそれは置いといて。


「寝ようかしら」


明日はいつもより早く城へ出向かないといけない。何やら他国の国王が直々に挨拶に来るだとか。だから早く寝ないと、遅れるかもしれない。


「あ。アイサに言うの忘れてた…ま、いいや」


私はそう言ってベッドに潜った。やがて、瞼が重たくなり、私は襲ってくる睡魔へと意識をゆだねた。

やっと…やっと出てきました魔法設定!!!


いや、特に表立って出るかわからないんですけど、でも魔法設定を出せて嬉しいです!!


では、読んでいただいてありがとうございます!!!!

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