死神
病院の先生はもうすぐ僕の死期が近いと
教えてくれた
煙草も酒も許してくれた
もう若くはない
満足感のゆく人生じゃなかったな
薄っぺらい人間ってことだけだ
もっと恋愛しとけばよかった
仕事に全力を尽くせばよかった
お金をの勉強をすればよかった
家や車がほしかった
人並みの幸せがほしかった
ちゃんと経済的に自立していればよかった
枚挙あげればキリがない
(君の命のローソクは短いから)
黒いコートに長い鎌、骨
イヒヒヒヒッ!
病院のベットで深夜に現れた
個室でよかった
願いを3つだけ叶えてあげるよ!
何がいい?
おなかいっぱい美味しい食べ物食べたいとか
美人で可愛い女の子を抱きたいとか
お金がいっぱい欲しいとか
あるだろ?
ふらふらと起き上がりため息をつく
健康体にしてくれ、あと頭良くしてくれ
偽物でいいから女房と子供を家族をくれ
あとお金下さい
天使でもないのに神でもないのに
願い叶えてくれるんだ
願いは3つだけといいか、あと何日かで
死ぬんだから…でも家がなくちゃ
困るんじゃない?
新しい家があり、子供と女房がいる
車もぴかぴかで革を使っている
よしっ!BBQをしよう
狭い庭で肉を焼く
友達がビールを注いでくれた
家も綺麗な新築だ3000万円ぐらいしそうだな
友)あと何日生きていられるんだ?と聞いてくる
まぁ頑張れよ
頑張るも糞もない
大切な人の死は2回経験している
ビールを口に当ててイッキ飲みした
いい気分だな
はしゃぐ子供、元気な妻、優しい友達
俺は倒れた…
病院のベットの天井を眺めている
喋ることができない
ああ、俺の役目が終わるな
横にいる死神邪魔
生まれて生きて子孫を残せないのは残念ですな
まぶたが下がってくる
死神は無言で睨んでくる
俺はやってくれと合図を出す
肉体から魂が離れてく




