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魔王ショップ  作者: 夜桜 優奈
魔王ショップ発展編
3/4

第二話 村の訳あり戦士

 急に空から降ってきた、謎の爺さん。

 なんか、この泣いている人間の子どもの親らしい。

 「大丈夫か、アーダ。怪我はしていないか?」

 「うぅ……。大丈夫」

 「そうか。おい、そこの若造……ワシの可愛い娘を泣かせた罪、理解しておるよな?」

 爺さんは腰にかけている剣に手をかけようとする…。

 その仕草を見ただけで分かる……この爺さんは、並外れた存在感を出していると。

 何より、本気マジで戦ってはいけないと、そう俺の体が全身で警告してきた。

 

 「ま、待ってくれ。泣かせたのは俺ではなく……。後ろにいる、ルツって言う奴が…」

 「後ろ?。さて、うちの背後には動物のオーラすら感じないのだが?」

 (「アイツ!、こうなることをすでに察知して俺に任せたのか!!。

 今はなるべく武力では解決したくない……、とは言ってもこの状況。

 目の前には戦闘に手慣れた熟練者………これは無傷で説得するのは難しそうだ」)

 「それに、よく見たら。この村の、皆んなの、生活を破壊したヤツだったか……。

 ならば余計、同情をする心配も必要ないな」

 

 爺さんは顔から溢れんばかりの、殺意をむき出し。それを俺の首に向け、構えた。

 

 「今ここで死という代価を払ってもらう!」

 

 人間の爺さんが牙を向けた。

 その瞬間、大地が揺らめくほどの振動、そして風のような俊速で俺に近づき、首を落とそうとしてきやがった。

 

 (「はや!」)

 (「この見た目で本当に老いた身体なのか?!。

 とりあえず、ここは受け止めて被害を最小限にした方が良さそうだな」)

 「ふん!」

 

 剣の刃先が当たる寸前、防御魔法を手首に集中させ。間一髪、爺さんの鋭い剣を受け止めることができた。

 けど、剣で力強く攻め続けてられていて、ピンチな状況なのは変わらない。

 

 「……魔法というのは不思議な奇跡だ。

 年齢が立つにつれて制度は上達し、比例するように威力も高まる」

 「何が……、言いたいん……だよ爺さん」

 「お前が今、使っている防御魔法は。

 人類の範疇はんちゅうを超越した技法なのだよ」

 

 爺さんは冷静にそう言うと、剣を握る力を緩め、80mくらい後ろへと引き下がる。

 「お前は人類に取って危険な存在であることは理解した。

 よって、今からお前を85年間で鍛え抜いたワシの剣技で、消滅(殺す)させる」

 爺さんは片手で握った剣を両手に持ち替え、狙った獲物は必ず仕留めるかのように鋭い目で、さらに深い構えをとった………。

 


—————————『湘新神無月しょうしんせんげつ』—————————

 

 

 爺さんの体からは溢れんばかりのオーラと、脳内で死を連想させるような威圧が、強風になびく雨の様に降りかかる。

 (「凄い、威圧だ。老いた体を持つ人間がこれほどまでの力を出せるとは……」)

 

 「ふ、はあ。ふっハハハハハハハハ!」

 

 俺は懇親から笑った。

 だって、俺の目の前にはまだ見たことが無い技を使うヤツがいて。

 しかも、そいつが放つオーラには死を迫る様な感覚オモチャを作り出し、さらに俺を興奮させるんだから。

 「爺さん!そちらも本気で来るとなら、俺も本気で爺さんの技を受け止めてみせよう!」

 

 「こんな状況なのに、おかしな事を言うヤツだ。その言葉が叶うといいな!」

 「さぁー!いつでも来い!!!」


 爺さんは先程の風を切り裂く速さとは、比べ物にならない、別次元の速さで俺に迫る。

 「にひ、、」

 『あまのい……』

 

 "「止まってお爺ちゃん!!!」"

 「うお!??」

 剣と拳が衝突する寸前、爺さんの子どもが突然、目の前を割って止めに入ってきた。

 

 「いかん!」

 迂闊だった。怒りに任せて剣技をふるい、アーダがいる周囲のことをよく確認していなかった。

 クソ。歳のせいで、この体勢になると、その場で急に止まることができない。

 だが、止まらなければアーダの首は、ワシの剣で跳ねてしまう。

 ワシはまた、この手で家族を壊してしまうのか……。

 

 「おっと、あぶねーよ爺さん」

 「・・・え、」

 「自分が使った技をコントロールできなきゃ、自分に返ってくるんだぞ。

 それと、アーダとか言ったけな……。

 闘っている最中に、子どもが無闇に入ってはいけないからな、気おつけろよ」

 「はい、ごめんなさい」

 

 「……止めてくれて、ありがとう、」

 「え、なんで謝るんだ?」

 「お前の受け身がなければ、ワシの剣で大切な家族を殺めるところだった。

 本当にありがとう……」

 「ん〜、あんま分からんけど。とりあえず俺が、爺さんの人殺しを止めたと言うことだな」

 

 「……お爺ちゃん。この大きいお兄ちゃん、村を襲った悪い人じゃないと思うよ」

 「……どうしてだい?」

 「なんか、目付きが違う」

 アーダの言うとうり、アイツの目付きをよく見てみると、村を襲ったヤツよりも優しい目をしていた。

 それとなんかバカっぽい所も違う。

 

 「聞きたいことがあるが、お前は本当にこの村を襲ったヤツか?」

 「だから、違う違う。俺は初めてここに訪れたし、村にも危害を加えてない」

 「そうか、それは本当にすまなかった。

 ワシの名前は"クライネ フリューゲール"。

「君に必ず恩返しをすると約束しよう」

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