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魔王ショップ  作者: 夜桜 優奈
序章
1/4

西の魔王、魔王を辞める?!

  魔王、それは幾千年もの月日が流れても、人類に恐れられる存在。

 北の魔王(生きている古本) ステラ、東の魔王(不死のうつしみ) ブラット、南の魔王(若き白凪の鳥) シュトル、西の魔王(成長の原石) リオネ。

 それがこの世界に、4体もの恐ろしき魔王が実在している。

 その中でも、特にひときわ目立つ考えを持つ西の魔王"リオネ"が、人類と他の魔王に対して。

 ある大胆な行動を起こそうとしていた。

 

 —————————————————————————

 


————西の国、中央大広場。


「皆の者、よく集まってくれた!」


「リオネ様、今度は何をなさるんでしょうか」

「また、害獣の駆除や水路の拡張とかじゃないのか?」

「まぁ、リオネ様のことなら言いそうだけどね」

 

「「「ハハハハハハっ」」」

 

「今回皆を呼び出したのは駆除や街の整備、隣国の進撃作戦という簡単な話ではなく」

 

「今日俺は……"魔王を辞めようと思う!"」

 

「「「………………」」」

 

 先ほどまで騒ぎ立てていた軍兵、民衆達は、なぜか沈黙した。

 んん?、なぜ黙るんだ、、皆どうして驚いた表情をしているんだ…???

 「リ、リオネ様お願いします!。軟弱の我々(われわれ)をどうか見捨てないでください!リオネ様!!!」

 ある一人の民衆が、声を震えだしながら俺名前を連呼しながら、深々と懇願こんがんをし始めた。

 そして、これに釣られていったのか。

 周りにいた魔物達も一斉に、俺に向かって懇願こんがんをはじめる。

 

「ごめんなさいごめんなさい、私たちが弱すぎたからですよね」

「どうかどうか、ずっとここ頂点に君臨していてください!」

「自分たちリオネ様の導きがないと、生きていけません!」

 

 リオネ様は軽く「魔王を辞める」とおっしゃいましたが、それはこの国の滅亡を意味しています。

 リオネ(魔王)様がいなくなれば、国機能がしなくなる。

 リオネ(魔王)様が消えれば。政治機能、指揮機能、国の主要機能が停止してしまう。

 つまり、我ら(魔物)に争いでとって死ぬよりも、恐ろしい発言なのです。

 もちろん、普通はこれに対して、過激な反抗を見せてくる者は、必ず出てきると思いますが。

 さすが我らのリオネ様と言ったところですね。

 魔王を辞めると言った途端、民衆は力ではなく、言葉だけでリオネ様を引き止めるとは。

 それほどまで、国全体の魔族に好かれ、絶大な信用を誇られているということですね。本当に素敵です。

「・が?・・あ?・け?・まめ?」

 おっとどうやら、感動の余韻に浸っている時間は無さそうですね……。

 私は脳の思考が静止したリオネ様を再起動させるため、先ほどの発言を別の発言にするように耳元でささやきました。

 

「リオネ様。これだと、民衆達は勘違いしてしまいます」

「え、、あっ?、"ルツ?"。……最初にお前がそう言えって……」

「はい、そうでございますが。ここは事態を抑えるため、こう訂正をしていただきたいのです」


「うん、うん、分かった。今度こそは、大丈夫だろうな?」

「はい、大丈夫かと」

 

「皆の者!少し落ち着いて欲しい!!!」

「「「・・・・・」」」

 「俺の言い方が悪かった、すまない。

 魔王を辞める、そう言っても一時的なものだ。

 皆の願いどうり、ずっとこの国の魔王で君臨し続けると約束するし、俺が死ぬまで皆をちゃんと導く。

 もちろん(魔王)がいない間でも、皆の安全を保証するし、代わりの指導者も用意する。

 てか、もう決めてある……。

 "ヴァイアー"!、お前が今から臨時の魔王だ!」

「…………???、僕がですか!?」

 「そうだ!お前が魔王だ!。

 この25年間、この国のために臨戦で軍を指揮し、体を負傷し、仕事が無くなった民衆にも、個人に適した仕事を与えてくれた。

 これほどまでに完璧な代役は、俺はいないと思っている!」

 

 中央広場にいる10万と1700人をえる魔物と地方で放送を聴いている280万と4900ものえる魔物が、一斉に歓喜の雄たけびをあげた。

 

「「「「「うぉぉぉぉぉ!!!」」」」」

 

「本当に良かった。リオネ様、正式に辞めなくて」

「しかも代理魔王、ヴァイアー軍指揮官らしいぞ!」

 

「「「ヴァイアー万歳!、ヴァイアー万歳!」」」


「ぐっ、うぐ。公衆の前で僕を直々に指名していただきありがとうございます」

 「ここで泣くな。これは真面目なお前が一から練り上げてきた、お前だけの成果だ。

 俺も(国の民)同じく、信頼できるし、心強いとも思っている。後は頼んだぞ!」

 ヴァイアーは、今にも溢れ流しそうな涙を硬い笑顔で堪えながら、俺に深く礼をして、側近のいる背後へと下がって行った。

 

 

 「リオネ様ー、一つ質問が。

 リオネ様は魔王を一時的に離れた時、リオネ様はなにかの作戦を実行するということですか?」

 ある一人が、そう質問してきた。

「よくぞ質問してくれた!。今回皆を呼んだ理由はここにあり!、この国の未来を決めると言っても過言ではない作戦だ!」

 

「「「おおおお!」」」


 「俺は以前この国、そして魔王になった時。

 皆にこう誓ったはずだ、「この国の大陸を全て一つにし、人間と魔物が共存できる世界を作りあげる」と。

 そして今回、それを可能にできるかもしれない作戦を一晩で練り上げてきた、そう」


 "「俺は、この大陸で俺のショップ()を開こうと思う!」"

  

「「「おおお、んお?」」」


 ここは盛り上がる場面なのだが、皆の反応はどうしてか微妙だった。

 「皆イマイチ、ピンときていないようだが。

 これは単なる店開きではないぞ、俺は全大陸に店を作り。経済、人望でこの大陸を支配しようと考えている。

 それに、闘いを好む俺が、嫌いな争いをなるべく避けて実行できる案でもあり、皆を傷つけないで遂行できる、平和な作戦だとも言える、これぞ完璧な作戦!

 そして、俺の相棒である"ルツ"の2人だけで、この作戦を完璧に成功させて、この大陸を手に入れてみせよう!

 皆!良い報告を楽しみに待っておれぇ!!!」

 

「「「おおおおおおっ!!!」」」

 

 こうして魔王リオネのショップ展開大作戦は、この世界の奇跡と共に、最初の火蓋が切られたのであった。

なんとなく想像してみました。

不定期かもしれませんが、次回もまた見ていただけたら嬉しいです(╹◡╹)。

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