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聖玉と巫女の物語  作者: ともるん
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旅立ち

 ウェルギンは最後にアシュリータが言った言葉を思い返していた。


「会いたいと思ったら会いに来るわ。私はいつでもお兄様を見守っているから」


 アシュリータは侍女エルダに、他国に嫁いでいる遠い親戚を頼って新たな人生を歩むことにしたと告げていた。

「そうですね……巫女だとは知らない人たちの中で、普通の暮らしをするのがいいのかもしれませんね」

 エルダは涙を流しながらアシュリータの門出を祝った。

 ファルサやフリンツにも別れを告げに行ったようだった。


「お兄様、行ってきます」

 アシュリータの言葉には少しも寂しさはなかった。


 後年、ウェルギンは友ヘイワードにこう語った。

「アシュリータは、我々とは違う次元で忙しくしているようだ。この間、夢に出てきたよ。北の森にいた眷族たちをすべて人間には見えない世界に移行した、と。そういえば、最近、ゴヴィやフェネルの報告例がないと君も言っていたね。我々も、この国を、この世界を守らないといけないね」


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