↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖玉と巫女の物語  作者: ともるん
PR
37/53

解放

 黒い羽毛の翼、漆黒の髪に青白い顔をした人間のような。ファルサは夢の中の妖魔に似ていると思った。

 その腕の中には……。


「アシュリータ!」

「巫女!」

 それぞれが叫んだ。 


 アシュリータの表情までは確認できなかったが、彼女が首からぶら下げている聖玉が淡く白い光を放っているのがわかった。


「アシュリータ、あの石をとってくれる?」

 アルマンが言うと、アシュリータは言われるまま、石の塔の先端にはめこまれている闇石に触れた。頑丈にはめ込まれていると思ったそれは、石碑から音もなく難なく外れ、アシュリータの両手が受け止めた。みんなが見つめている中、彼女はそれを妖魔に渡した。


「アシュリータはあの妖魔に操られているのか」

 ヘイワードの言葉にみんなもそう思った。


「これで……いい」

 アシュリータは彼の体から小さい男の子の姿が浮かび上がるのを見た。


「これが重かったんだ。今、解放する」

 そう言うとアルマンは、アシュリータを舞台より上の階段にそっとおろした。


 ウェルギン、フリンツ、ヘイワード、ファルサは急いで駆けつけた。

「アシュリータ無事か!」

 みんなの声かけにも彼女の反応は鈍かった。

 アシュリータは恍惚状態だった。


 ファルサは、これは夢見の状態と似ている、と思った。

 そして宙に浮かんでいる妖魔もそんな風に見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。