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【神世界転生譚】ユウナと不思議な世界  作者: Resetter
五章 : スヴァルト暮らし
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新しい訓練!

前回のお話 : 完成!


ムクとロラのお家……というか、もはやハイテク城が建って、1晩あけまして。


ゲイル部隊の訓練が、みんな怪我も良くなってきたということで!

軽くだけ再開するということになり、訓練場に来たのですが……


「おお、おはよう。ユウナ姫、リト殿。」


「カーラさん? おはようございます……?」


「お……おはようございます……」


なんだかスレイフ部隊長のカーラさんがいたんですよね。


あれ? 私……訓練場間違えちゃった……?


えー……? うそぉ? やっちゃった? でも、リトもなんにも言わないし……


あってるよね?! ここだよね?!


「いやなに。先日の……」


「おい、待てカーラ。それは私から説明する。」


「あ、ヒルドルさん! おはようございます!」


キリッとしていたカーラさんの背後から、ヒルドルさんがきました。

なんだか……少しムスッとしてる?


「ユウナ殿、リト殿。先日は我らゲイル部隊を救ってくれた事、改めて礼を言う。ありがとう。」


「えっ?! いやいや、そんな……何回も」


「……えっ……あっ……」


「おかげで、軽くとはいえ、早々に訓練再開の目処も立ったのだが……」


ヒルドルさんは、なんだか悔しそうな顔をしました。


「哨戒任務はな、我らゲイル部隊と、カーラのスレイフ部隊の任務なのだ。だが、我々はしばらく出ることが難しい……。よって、ユウナ殿、リト殿。誠にすまぬが……しばらくはスレイフ部隊での訓練と任務という形で、どうか我が国を助けてもらえないだろうか?」


ヒルドルさんは、バッと頭を下げました。


「えっ……と……」


槍、まだまだヒルドルさんには及ばないけど、扱いは覚えてはきてる……かなぁ……。


スレイフ部隊かぁー。


お母さんに教えてもらった剣術とは違うんだろうなぁ……。

お母さん、ナイフは得意でも剣は使わないって言ったし……

機会があればスヴァルトで師事をって、いつも言ってたもんなぁ……


んー。いつかは行けたらいいなぁとは思ってたんだよねー。


「私は、全然いいですよ!」


「わ、わたしも……細剣……やりたいです。」


チラリとリトを見たら、なんだか目が燃えていました。


リトの武器、細剣と弓の二段変化のだもんね。

私に合わせてずっと槍の練習に付き合ってくれてたんだもんね。


いつもありがとね、リト。


「うむ。そうか。2人とも、すまない。正直我らゲイル部隊としては……」


「ヒルドル。私の話を遮っておいて、いつまでそんなことを話すんだ? この2人の実力はもう国に示された。国王自らが、協力を得られるなら、応援を頼めば良いと仰せなのだ。働けぬゲイル部隊などに取られているくらいなら、ウチに来てもらうのが筋というものだろう。」


今度はヒルドルさんのお話の途中でカーラさんが!


これ、また、ケンカみたいにならないよね?!


「くっ……! カーラ……! ふぅ……まぁいい。負傷した我らに非がある。それが事実だ。」


ヒルドルさんは、大きく息を吐くと、そう言いました。

やっぱり(いさぎよ)すぎる人ですね。


「うむ。分かっているではないか。さすがヒルドル。では、ユウナ姫、リト殿、行こうか。我がスレイフ部隊の訓練場へ案内しよう。」


「あ! じゃあ、ゲイル部隊のみんなに挨拶してきます!」


「あ……わ、わたしも!」


リトと2人で、ゲイル部隊のみんなのところへ走りました。


――――

――


「さぁ、ここだ。」


カーラさんに案内されて、スレイフ部隊の訓練場にやってきました。


造りとしては、パッと見た感じ……ゲイル部隊の訓練場と同じ感じですね。


広場の奥にある施設の建物も、多分宿舎と一緒になってるやつだろうし、その隣はルクの厩舎なんだろうな。


多分、軍の施設だから、みんなが使いやすいようになってるんですね!


「今日は、ひとまず訓練に慣れてもらえばいい……と、言いたいところだが、ユウナ姫。」


「はい……?」


なんだかカーラさんの目がキランと光った気がしました。


「私と手合わせしてもらおうか。」


「えぇっ!?」


「いやなに、話題のアルヴの姫の実力については我が隊でも話題でね。せっかくだから、全員に見せたいのだよ。」


「えぇ〜〜…………」


ど、どうしよ……?! な、なんだか、めちゃくちゃ期待されちゃってるのかな……?!


えぇ〜〜?! ど、どどどどうしたらいいのぉー?!


「ユウナ……大丈夫?」


言葉に詰まっていたら、リトが心配そうに覗き込んできていました。


あぁー。リトぉー。今の私の癒しー。


そのままキュッと抱きしめました。


「あ……ちょっと……」


リトはなんだか少し赤くなって照れていました。いつも通りですね! 可愛い! 私はすっかり回復です!


「わかりました! カーラさんと、模擬戦?」


「おお、やってくれるか! ありがたい。皆に新しい刺激を与えたくてね。よろしく頼む。武器は、どうする? 剣を使うかい? それとも、噂の素手の戦法を見せてくれるのかい?」


「えっとー……」


剣……は、多分勝負にならないと思うんですよねー。


かといって、槍も……多分ヒルドルさん並に強いっていうカーラさんに通じるかと言われたら無理そうだし……


「はい! 私はこれで!」


スッと拳をカーラさんに見せました。


「はっはっはっ! 噂の格闘術がついに体験出来るとは! 実に楽しみだ!」


カーラさんは笑いながら広場の真ん中辺りに歩いていきました。


そして……


「集合!」


「「「はっ!」」」


広場の方々にバラバラでいたひとたちを呼び集めました。

順々にカーラさんの前に並び立つ、スレイフ部隊のひとたち。


なんだか……ゲイル部隊の方が……揃いが早い?


「良く聞け! 今からユウナ姫と私で模擬戦を行う! しっかりと見て学べ!」


「「「はっ!」」」


ああ、ついに……始まります!


お読みいただけまして、ありがとうございました!

今回のお話はいかがでしたか?


並行連載作品がある都合上、不定期連載となっている現状です。ぜひページ左上にございますブックマーク機能をご活用ください!


また、連載のモチベーション維持向上に直結いたしますので、すぐ下にあります☆☆☆☆☆や、リアクションもお願いいたします!


ご意見ご要望もお待ちしておりますので、お気軽にご感想コメントをいただけますと幸いです!

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