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出会えた時に備えて

自分が相手を理解しようとしても相手に自分を理解しようとしてくれるかどうかは分からない。

それも確かに事実です。でも、だからってそれを相手の所為にして最初から理解しようとしないんでしたら、それ、自分の方が、＜相手を理解しようとしない人＞ってことになってしまいませんか？

ルリアもハカセもそう思うから、相手に理解してもらえることを期待して相手を理解する努力をするわけじゃないんです。あくまで、自分を理解しようとしてくれる人に出会えた時に備えてというのも理由のひとつなんです。

しかも、ミコナが生まれてからは、彼女に手本を示そうとしているのあります。親として。

そしてミコナは、ルリアやハカセが示してくれたそれを学び取って、今、カリナのことを理解しようとしてくれています。

だからこそカリナもミコナを理解しようとしてくれているんです。