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先史文明の頃には
嫌なことつらいことをたくさん経験することでそういうのに耐えられる強い人になれるみたいなことを言う人もいますけど、ハカセにはそんな実感が全然ありませんでした。だって、いつも周りにつらいこと嫌なことばかりがある人っていっつもイライラしてて余裕がなくて少しも強そうに見えないんですから。
先史文明の頃にはすごくたくさんの事件があったと言われています。わずかに残っている書物とかからも、毎日たくさんの人が事故や病気だけじゃなくて事件によって命を落としていたと分かるそうです。
どうしてそんなことになっていたんでしょう? そんな恐ろしい世界で生きてたらそれこそいつも嫌なことつらいことばっかりだったんじゃないでしょうか?
そんな世界だから、事件も多かったんじゃないでしょうか? 嫌なことつらいことをたくさん経験して強くなってるはずの人達がどうしてそんなことをするんでしょう?




