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この子の成長を一番近くで
ルリアも、ハカセの助けを借りながらも、ミコナのことをしっかりと見ました。
そこにいるのは間違いなく自分とハカセの子供で、人間です。それ以外の何かじゃない。他の動物でもない。小っちゃな体。小っちゃな手。小っちゃな足。なにもかも小っちゃくて、自分じゃ何もできないけど、確かに人間なんです。それを確かめました。
だからたくさんたくさん教えてあげないといけないし、見せてあげないといけないと実感しました。
「ミコナ……ミコナ……愛してる」
母乳をあげながら、自分の胸に吸い付いて一生懸命母乳を飲んでいるミコナを見ながら、何度もそう口にします。共に生きていこうと思います。この子の成長を一番近くで見たいと思ったんです。
ハカセと一緒に。
決して子供を生むために生きてたわけじゃないけど、ハカセと一緒にミコナを育てていけるのならとてもよかった。




