……おかえり…
学校では遊ばなかったルイネとエンファですけど、そのまま家にまっすぐ帰る気にはなれなかったので、ミコナの家に寄ることになりました。
二人とも、家に帰っても両親は仕事で忙しくて、話を聞いてもらえないからです。
だからミコナの家で、気が済むまで思ったことを口にしたかった。
ルイネとエンファが口にすることを、ミコナはちゃんと耳を傾けてくれるから。
そしてミコナの話には、カリナやハカセがちゃんと耳を傾けてくれるから。
と、ミコナの家の前までくると、
「あ……」
エンファが小さく声を上げました。それに気付いたミコナとルイネが彼女の視線の先に目を向けると、屋根の上でフカがジロリと睨み付けてるのが分かりました。
「あはは……」
ミコナはただ苦笑いを浮かべただけですが、ルイネとエンファは、特にエンファは困ったような表情をしています。
フカのことが苦手なようです。無理もないでしょうが。
そこでミコナは、
「大丈夫だよ。昨日みたいなことがないか見張ってくれてるだけだから」
二人に声を掛けた後で、
「ただいま」
笑顔でフカにも声を掛けました。するとフカも、
「……おかえり…」
ちょっと不機嫌そうだけど応えてくれます。そこでルイネとエンファも、
「おじゃまします」
って。
「…おう……」
本当に不愛想ながらフカも返事を。
ルイネとエンファは何度も頭を下げながらミコナに続いて玄関に入ります。
そんな三人を、
「おかえり~」
「おかえり」
「おかえりなさいませ」
ウルとティーさんとガーが声を合わせて、それに続いてハカセとカリナが出迎えてくれたのです。
笑顔で。
「ただいま」
ミコナが笑顔で応え、
「おじゃまします」
ルイネとエンファはホッとした様子で挨拶できたのでした。




