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発明以外はダメダメ

「ははは、すいません……」


餃子につられて部屋から出てきたハカセが、申し訳なさそうに頭を掻きながら席に着きました。


実は、カリナもこれまで何度も餃子は作っていました。でも、あまり匂いが強いと困るかもしれないということで抑え気味にしていたことで、確かに<餃子>ではあるんですけど、ハカセの好みとは微妙に噛み合っていなかったんです。


正確に言うとハカセは、<ルリアが作る餃子>が大好物だったわけですね。そして、ウル達はまさにその<ルリアが作る餃子>を作ってみせたと。


ハカセがその辺りをカリナに伝えていればよかったんですが、人付き合いが苦手で他人にそういうのを伝えるのができないということで。


カリナの餃子も美味しいのでそれはそれで問題はなかったですし。


こういうところでも、ルリアがいかにハカセを愛していたのかが伝わります。


そしてハカセも。


『敵わないな……』


二人の<絆>を見せ付けられてカリナは改めてそう思いました。思うんですけど、ここまで完膚なきまでとなると悔しさすら湧いてきません。


しかも、


「じゃあ、カリナもお弁当、ここで食べたらいいよ」


ウルが出し抜けに提案します。


「え、でも、私は仕事だから……」


心構えができてなかったところに言われたことで、彼女は慌ててしまいました。


するとハカセまで、


「あの……カリナさんが迷惑でなかったら、一緒にと僕も思うんです……」


これまでそんなこと言えなかったクセに、ルリアの、ママの魂を持つ<かぷせるあにまる>達が一緒だと言える。


「ミコナも、ホントはそう思ってたんです。でも、こちらから言うと迷惑かと思って……」


まったく、発明以外はダメダメなんですから。


いつもは、朝食は自宅で食べてから、夕食は自宅に戻ってから、そして昼食は、ハカセやミコナが食べて片付けを終えてからキッチンの隅でお弁当を食べていたカリナに申し訳なく思っていたのでした。



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