表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず  作者: せんのあすむ
ミコナとかぷせるあにまるず
605/830

懐柔されてなるものか

「……」


いつもは<嫌なこと>が終わると、縄張りに帰ることができました。なのに今回はいつまで経ってもその様子がありません。


なので猫のルリアも、クローゼットの中に隠れたまま出てこようとしません。唯一、仲間だと認めてる人間も戻ってきません。


帰ってこないのはいつものことですけど、こんなところに置き去りにというのは納得できません。


仕方なく、置かれたエサを少しずつ、周りを警戒しながら食べました。


でもしばらくそうしていると帰ってきて、猫のルリアが隠れているところを覗き込んで、


「まだ警戒してるのか。でもまあ仕方ないかな」


少し困ったように微笑みながらそうつぶやきました。


なのにその声の調子は、どこか嬉しそうにも聞こえるのです。だから猫のルリアの方も、ちょっとだけ安心できたような気がして近付いてきます。


すると、仲間だと思っている人間の方も手を伸ばしてきて。


だけど、『懐柔されてなるものか』とばかりに、猫のルリアはまた奥に下がってしまったのでした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ