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ハカセだけじゃない

そうして、トイレとお風呂場とリビングを徹底的に掃除。お昼前にようやく一段落しました。


「残りは昼からかな」


「そうでんな」


ウルとティーさんが話していると、


「まあな。俺もまだ納得はしていない」


オウが掃除用のハンディワイパーをまるで大剣のように構えて、勇ましそうに言いました。


もうすっかりそのつもりのようです。




ところで、ウル達がリビングの大掃除に夢中になっている間、お手伝いさんはと言うと、言われたとおりに玄関の掃除をした後で庭の掃除もしていました。


トイレ、お風呂場、リビングの掃除をしなくて済んだ分、彼女もいつも以上に丁寧に時間をかけて掃除をします。


『楽できるんだから楽すればいいや』


とは、思わないタイプの人だったのです。


玄関もこれまで以上に丁寧に掃除をして、それを終わらせた彼女は、庭についてはいつも以上に丁寧に掃除をし始めました。


落ち葉などを丁寧に集めて、それも終わらせると、今度は芝刈り機で芝を狩ります。


実はこの芝刈り機も、ハカセの発明品でした。<かぷせるあにまる>達が活動できる素となっている<マナ>を利用した芝刈り機で、単三乾電池四本で半年くらいは使えるという画期的なものでした。


乾電池の電力はマナを制御するための回路を作動させるためのもので、カッターを動かすエネルギーはマナを使っているから、そんな僅かな電力で済むという。


もうすでに十年以上前に発明したものですが、世界中で売れていて、そのパテント料が入ってくるというわけです。


もっとも、


<ハカセが発明したそれとは別の方式でマナを制御して機械を作動させるもの>


が後から発明されたことで、今では<大儲け>とまではいってませんけど。


世の中の<発明家>はハカセだけじゃないので、仕方ないですね。



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