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【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず  作者: せんのあすむ
ミコナとかぷせるあにまるず
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小さな影

オウも、普段は偉そうだったりしますけど、なんでも他の人に命令してやらせたりはしません。『偉そう見える』だけで本当に偉そうにしてるわけじゃないんです。


お掃除ワイパーで天井を拭き、照明を拭き、次は壁をお掃除ワイパーで拭いていきます。でもその途中、


「む……?」


オウの進路に小さな影。


ハエトリグモでした。そのハエトリグモに近付いていって、けれどその直前で止まって、


「……」


睨み合いみたいになります。それでも強引に進めたりはしません。するとハエトリグモが、お掃除ワイパーの上に飛び乗って。


「ふん…!」


オウは鼻を鳴らしつつハエトリグモが乗ったお掃除ワイパーを持って窓の網戸を開けて、外の壁に寄せると、ハエトリグモはピョンと壁に飛び移って、スススっと去っていきました。


それを見送ったオウは網戸を閉めてまた掃除に戻ったのでした。



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