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静かに待ちました
モップにダンゴムシを乗せたガーはキッチンの窓から外に出て、なるべく日陰になる辺りにそっと下ろしました。だけどダンゴムシはモップに乗せた時に驚いたのか丸まってしまっていました。もっともその時にモップの細かい毛を巻き込んだのか、そのおかげで乗せることが出来たというのもあったみたいですけど。
だからガーは無理に振り落としたりするんじゃなく、草の間の地面にダンゴムシの体がつくようにしてモップを置いて、静かに待ちました。するとダンゴムシは、周りの様子を確かめようとするかのようにまず触覚を出してそれからちょっとだけ丸まっていたのを解いてさらに様子を窺うようにしていました。
ガーはそんなダンゴムシの姿を黙って見守っていました。だからか、徐々に体を開きつつ順に脚を伸ばして自分を捉え、体を正位に直して前へと進み始めます。
それを見送って、
「バイバイ」
ガーは手を振りつつ窓からキッチンに戻ったのでした。




