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ちゃんと記憶として
そんな中、ウルは考えます。
『ハカセとルリアが幸せそうでいいな』
自分の中からルリアの魂がいなくなったことであどけない感じになってしまったことは自覚してますけど。それは別に嫌じゃない。ただただ素直にルリアがちゃんとかぷせるあにまるになれたことと、自分がこうして残れたことが嬉しかったんです。その上で、ハカセとルリアが幸せそうな様子に心が満たされる。
ウルはただ、みんなが幸せでいてくれたらいいんです。特にハカセとミコナとルリアが。みんなが幸せそうにしてるのを見てるだけでいい。
ああもう、本当に。
するとハカセが、
「ありがとう、ウル。君がみんなをまとめてくれてたから、ルリアの魂も無事にまとまれたんだと思う」
不意にそんなことを。しかもルリアも、
「そうだね。私の中にもウルがどれくらい頑張ってくれたのか、ちゃんと記憶として残ってるよ」
言ってくれたのでした。




