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いってきます

朝食を終えると、ミコナは用意をします。今日は学校ですから。


歯を磨いて、着替えて、ランドセルを背負って、


「いってきます」


「はい、いってらっしゃい」


「いってらっしゃい」


「気をつけてな」


「いってらっしゃい……」


ハカセとウルとティーさんとガーに見送られ、ミコナは元気に出掛けて行きました。


すると、お隣さんの家の前にはパトカーが止まっていて、おまわりさんの姿もあって、人だかりが。


昨日の泥棒の件でした。ただの泥棒でしたけど、それでもアニマシティでは大事件なので、マスコミも駆けつけたようです。


と、マスコミの一人がミコナに気付いてレコーダーを差し出してきて、


「君はお隣の子かな? お話、聞かせてもらえるかな?」


声を掛けてきました。


「あ……あの…」


さすがのミコナもこれにはちょっと腰が引けています。


その時、


「そいつはこれから学校だ! 邪魔するな!」


厳しい声。そしてミコナの前に飛び出してきた影。


フカでした。フカが牙を光らせながら立ちはだかったのです。


「え? あ、ペットロボット……?」


マスコミの人が戸惑うと、


「あ、子供への取材は遠慮してください。通学途中ですよ」


おまわりさんが近付いてきて、マスコミの人を諌めてくれました。


「ごめんなさい。ありがとう」


マスコミの人とおまわりさんにそれぞれ頭を下げて、ミコナは小走りでその場を離れました。


その横を、フカが空中を泳ぐように飛んでいます。


「フカもありがとう」


ミコナが笑顔を向けると、


「は…! ああいう奴らはバシッと言ってやんなきゃダメなんだよ…!」


フカが牙をガシガシ鳴らしながら言いました。


「あはは…お手柔らかにね……」


ミコナは苦笑い。


でもさらについてくるフカに、


『学校までボディーガードしてくれるつもりなんだろうな……』


そう思って、敢えて何も言わなかったのでした。



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