フカはそう言いますけど
『どうせハカセの仕事が終わるまでのことだ。その間だけ乗り越えりゃいい……それですべて終わる……』
フカはそう言いますけど、それは結局、フカがいなくなることを示しています。確かにハカセはまた以前のようにミコナにかまってあげられるでしょうし、ルリアとしてのかぷせるあにまるが来ることになるのは喜ばしいことですけど、フカがいなくなることをカリナは望んでしませんし、ミコナだってそれを望んでるわけじゃないことはもう分かっているんです。
だけど、結果としてその結末が待っているのも分かってしまいます。
カリナはそれを思って両手で顔を覆い、肩を震わせました。
「……勘違いすんな。元々オレ達がこうしてるのがイレギュラーな事態なんだ。この状態は正しくないんだよ。それがもうすぐ解消される。それでいいんだ」
フカはそう言いますけど、たとえイレギュラーであってもこうして存在して交流を図った相手がいなくなってしまうことを納得はできません。でも、だからといって泣いても喚いてもかえってみんながつらくなるだけなのも分かるんです。
「……お前はミコナのことだけ考えてやれ。オレ達のことはいい。オレ達はもう腹は括ってる。だからウルもティーもオウもハカセの仕事を手伝ってるんだろうが。あいつらの覚悟も無駄にすんな」
そう言った後で、ポツリと呟くように、
「それにオレは、お前の泣き顔なんか見たくねえ……」
とも言ったんです。
「……」
カリナは、両手で自分の顔を覆ったまま、何度も何度も頷きました。そうするしかできませんでした。
だからミコナのことを支えなきゃと思うんです。




