表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
462/830

これまでの環境をなるべく維持する必要が

ミコナはとても恵まれています。それは事実です。ルリアに愛され、ハカセに愛され、カリナに愛され、そして今、ウルに、ティーさんに、ガーに、オウに、フカに愛されている。


だからこそミコナは穏やかでいられるんです。タムテルの家庭に育ったら、サンギータの家庭に育ったら、彼女は今の彼女ではなかったでしょう。


そういうものなんです。子供の側の資質だけでどんな人間に育つか決まってしまうわけじゃない。


『朱に交われば赤くなる』


どうしてそんな言葉が生まれたと思いますか? 状況によって人が変わってしまうということが昔から分かっていたからじゃないんですか?


ミコナだって今の自分じゃいられない境遇に置かれれば、きっと変わってしまうでしょう。


タムテルやサンギータが変わったのと同じく。


無論、人間の本質の部分はそう簡単に変わってしまうわけじゃないので、タムテルがクラスでみんなと明るくおしゃべりができるようにはまだなってませんし、サンギータも<デスメタル女子小学生>として今も活動しています。だけど同時に、確かに以前とは違ってる。


タムテルは母親に何か言われても聞き流すようになっているし、サンギータは母親のヴァドヤと一緒に食事をするようになって攻撃的な態度も収まった。だから以前よりは確実に状況はよくなっています。


ミコナの家庭のようにはなれなくても、マシにはなってるんです。


となれば、ミコナが今のミコナでいられるためには、これまでの環境をなるべく維持する必要がある。でも同時に、ハカセの仕事の締め切りが迫っているという事実もある。


その辺りでどうバランスを取るかが必要なんでしょうね。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ